トランプ氏がコロナ感染中なら討論会すべきでない=バイデン氏

2020/10/07
更新: 2020/10/07

[ヘーガーズタウン(米メリーランド州) 6日 ロイター] – 米大統領選の民主党候補バイデン前副大統領は6日、大統領候補テレビ討論会を予定している10月15日時点で共和党候補のトランプ大統領がまだ新型コロナウイルスに感染しているのであれば、討論会は実施すべきでないとの考えを示した。ペンシルベニア州ゲティスバーグでの演説を終えた後、記者団に語った。

バイデン氏は、フロリダ州マイアミで15日に予定されている討論会は厳格な公衆衛生ガイドラインの下に実施されるべきだとし、「トランプ氏がまだ新型コロナに感染している場合、討論会を行うべきではない」と発言。

「トランプ氏の現在の状況についてはよく知らない。彼と討論できることを楽しみにしているが、すべての手順に従って行われることを願う」と語った。

トランプ氏の選挙陣営の広報担当者は、バイデン氏の発言について問われると、「トランプ氏は健康な状態で(討論会に)現れるだろう」と述べた。

既出トランプ氏は先週2日に新型コロナ感染を発表し、入院したが、5日に退院し、ホワイトハウスに戻った。トランプ氏の主治医は6日、同氏について、新型コロナ感染症の症状はなく「極めて良好な状態」にあるとの見解を示した。[nL4N2GX38V]

新型コロナの感染が判明した場合、通常では14日間の隔離措置の対象となる。既出マクナニー報道官やトランプ氏の政策担当顧問を務めるスティーブン・ミラー氏など、ホワイトハウス内ではここ数日でコロナ感染者が相次いでいる。[nL4N2GY06P]

バイデン氏は「感染者が多過ぎる。極めて深刻な問題だ」とし、自身の討論会参加については「クリーブランド・クリニックのガイドラインに従う」と語った。

バイデン氏の陣営は、6日の新型コロナ検査で同氏が陰性だったと明らかにした。

バイデン氏はこの日、南北戦争の激戦地であり、リンカーン大統領が自由と平等の原則を説いたゲティスバーグで演説。自身が大統領となった場合には、人種間や政治思想、経済面で分断が広がる米国の結束に努めると表明。

「党派心は脇に置き、科学に従おう。マスクの着用は政治的声明ではなく、科学に基づく助言だ」とも述べた。

Reuters
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