TikTokダウンロード禁止令の差し止め判決、米政府が控訴

2020/10/09
更新: 2020/10/09

[ワシントン 8日 ロイター] – 米政府は、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米アプリストアからの新規ダウンロードを禁止する政府の命令を一時差し止めた地裁の決定を不服として、首都ワシントンの連邦控訴裁判所に控訴した。

ワシントンの地裁は9月27日にアップル<AAPL.O>とアルファベット<GOOGL.O>傘下グーグルのアプリストアについて、新規のTikTokダウンロードを禁止するトランプ政権の命令を一時差し止める判断を示した。 [nL2N2GK1XL]

TikTokを傘下に持つ中国・北京字節跳動科技(バイトダンス)はTikTokの米事業を売却するよう迫られている。米政府は、TikTokの約1億人の国内ユーザーの個人情報が中国政府に流出する恐れがあるため、国家安全保障上の懸念がある企業だと主張している。

バイトダンスは先月、TikTokの米事業について新たな子会社「TikTokグローバル」を設立し、米オラクル<ORCL.N>と米ウォルマート<WMT.N>が一部出資することで暫定合意。合意の細部について協議が続けられている。

ただ、TikTokグローバルの過半数株をどの企業が握るかなどの問題がなお未解決となっている。バイトダンスはいかなる合意も中国政府の承認が必要だとしている。

Reuters
関連特集: 国際