米、コロナ抗体医薬100万回分を年内提供可能=厚生省幹部

2020/10/10
更新: 2020/10/10

[ニューヨーク 9日 ロイター] – 米厚生省幹部のポール・マンゴー氏は9日、新型コロナウイルス感染症に対する抗体医薬品について、100万回を超える投与分を無料で年内に提供できるとの見方を示した。

新型ウイルスに感染したトランプ大統領は抗体医薬の投与も受けており、7日にツイッターに投稿したビデオで、米リジェネロン・ファーマシューティカルズ<REGN.O>と米イーライリリー<LLY.N>の治療薬の効果を絶賛し、これらの薬の緊急使用を認める考えを示した。

マンゴー氏は、新型ウイルス感染症のワクチンと治療薬の開発加速に向けた「ワープ・スピード作戦」の下、リジェネロンとイーライリリーの抗体医薬の製造が進められているとし、年末までに投与100万回分以上が確保できると述べた。

リジェネロンとイーライリリーはともに臨床試験(治験)で効果が確認されたとし、米食品医薬局(FDA)に緊急使用許可を申請したことを明らかにしている。

現時点ではFDAの承認にどの程度時間がかかるのかは分からないが、マンゴー氏はFDAの承認を得られ次第、米製薬会社ギリアド・サイエンシズ<GILD.O>の抗ウイルス薬レムデシビルと同様の対応で、必要に応じて州ごとに配分すると述べた。

Reuters
関連特集: 国際