北朝鮮の新型ICBM、従来装備では対応困難と承知=官房長官

2020/10/12
更新: 2020/10/12

[東京 12日 ロイター] – 加藤勝信官房長官は12日午前の会見で、 北朝鮮が10日未明に開始した大規模軍事パレードで新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイルなどさまざまな新型兵器を公開したことについて、一般論として、従来の装備品での対処は困難と指摘されるものもあると承知していると述べ、「総合ミサイル防空(ネットワークを通じてミサイル防衛用の装備品とその他防空のための装備品を一体的に運用する体制)」の強化にしっかり取り組んでいく考えを示した。

政府として「北朝鮮のミサイル開発動向については、従来通り平素から重大な関心をもって情報収集している。今後も米国とも緊密に連携し、警戒監視、情報収集に全力を挙げていく」との方針を示した。また、「北朝鮮の核保有を認めるものではない」とあらためて強調した。

さらに、前日、中国の船舶が尖閣諸島周辺の領海に侵入し、日本漁船に接近する動きを見せたことについて、中国船は今も日本の領海にとどまっているとし、政府として巡視船を派遣し漁船の安全を確保していると説明。「中国側には退去を要請し、外交ルートで厳重注意を行った。中国には冷静かつ毅然と対応していく」と述べた。

Reuters
関連特集: 国際