ノーベル経済学賞、オークション理論の米エコノミスト2氏に

2020/10/13
更新: 2020/10/13

[12日 ロイター] – スウェーデン王立科学アカデミーは12日、2020年のノーベル経済学賞を、競売(オークション)理論の改良と新たなオークション方式を考案した米国のポール・ミルグロム、ロバート・ウィルソン氏に授与すると発表した。

ノーベル賞公式ウェブサイトはツイッターで、両氏の業績により「世界的に売り手、買い手、納税者が恩恵を受けた」とした。

両氏は、相互に関連した商品を同時に売買するための理論を考案。1994年には、米当局がその一つを使い、通信事業者の無線周波数入札を実施し、同様の方式は他国でも導入された。

ウィルソン氏は、商品の価値が誰にとっても同じであると見なされる場合、理性的な入札者は多額の支払いを恐れて自身の見積もりよりも低い価格で入札をする傾向があることを示した。

またミルグロム氏は、商品の価値が入札者によって異なる場合の理論を確立した。

ウィルソン氏は受賞の知らせを受けて「幸せなニュース」だと喜び、自分自身は競売に参加した経験があまりないと記者に明かした。

*内容を追加しました。

Reuters
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