ポーランド、国立競技場を新型コロナの仮設病院に 検査支援で軍を派遣

2020/10/20
更新: 2020/10/20

[ワルシャワ 19日 ロイター] – ポーランドは、新型コロナウイルス感染拡大で医療システム崩壊の恐れがあるとして、ワルシャワの国立競技場を仮設病院として活用すると発表した。また、ドライブスルーの検査施設の運用支援に軍を派遣するとしている。

複数の当局者によると、政府は民間の医療施設に病床や病棟を新型コロナ患者用に提供してもらう方向で協議しているほか、公務員の医療従事者の基本給を2倍に引き上げる計画。保健省は、ほかの大都市も病院の設置を急いでいると明らかにした。

ポーランドの1日当たり新規感染者数は先週、約1万人に達した。19日の感染者数は、週末に検査が少なくなることから7482人だった。

ニェジェルスキ保健相は、社会的距離(ソーシャルディスタンス)確保などの規則が広範囲に順守されなければ数日以内に1日の感染者数が2万人に達する可能性があるとの見通しを示した。

同相は記者会見で、「もちろん、1日に1万5000─2万人という最悪のシナリオにも備えている」と述べた。

政府はすでに、市民に自宅滞在を求めているほか、ジムとプールの閉鎖、飲食店の時短営業、大学と中等学校の遠隔授業への切り替えを指示している。

Reuters
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