米メキシコ湾岸石油生産の16%が停止、ハリケーン「ゼータ」接近に備え

2020/10/27
更新: 2020/10/27

[ヒューストン 26日 ロイター] – 米メキシコ湾岸のエネルギー各社は26日、熱帯低気圧からハリケーンに発達した「ゼータ」の接近に備え、湾岸の石油施設の操業を相次ぎ停止し、作業員を退避させた。

英BP<BP.L>、米シェブロン<CVX.N>、ノルウェーのエクイノール<EQNR.OL>は、作業員を退避させ、生産を停止した。各社の広報担当が明らかにした。ゼータはメキシコのユカタン半島に接近しており、リゾート地カンクンのある同半島に襲来した後、石油施設の集まる米メキシコ湾岸に到達する見通し。

米安全環境執行局(BSEE)によると、ゼータ接近により、米メキシコ湾岸の石油生産の16%、天然ガス生産の6%が停止しているという。

米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、ゼータは米中部時間26日午後4時(日本時間27日午前6時)現在、メキシコのコスメル島の145キロ南東地点を進んでおり、最大風速は36メートル。28日にメキシコ湾北部にハリケーンまたはそれに近い勢力で接近する可能性がある。

英豪BHP<BHP.AX>も湾岸の施設から作業員を退避させ、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェル<RDSa.L>は掘削作業を停止し、作業員の移動を施設内に制限。シェルは生産停止は行っていないと明らかにした。

米オキシデンタル・ペトロリアム<OXY.N>はハリケーンの予測進路内にある施設への襲来に備えている。

*内容を追加しました。

Reuters
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