大紀元時報

中国共産党、幼稚園から大学まで赤化教育を強化

2020年11月09日 16時25分
中国共産党の行事に動員されている子どもたち。2011年、山西省太原市で撮影(STR/AFP via Getty Images)
中国共産党の行事に動員されている子どもたち。2011年、山西省太原市で撮影(STR/AFP via Getty Images)

中国共産党は近年、いわゆる「共産主義の後継者」を育てるため、小学校から大学までの思想政治の教育に力を入れている。政権を強固にするため、次の世代に向けた洗脳だとの分析もある。

上海在住の梁さんは、退職後も毎日孫の送迎を続けている。梁さんは最近、子どもたちの学校が政治教育をますます重視するようになったと気づいた。梁さんによると、数年前までは「政治の授業はなく、政治の試験もなかった。今は復活して、受けなければならなくなった。赤点でも取れば(良い)進学もできないようだ」と述べた。

梁さん自身も中国共産党(以下、中共)の政治教育を経験している。「子どもたちに党を愛し、党を擁護するよう教えるのが思想政治の教科だ。共産党がなければ君たちはダメになると刷り込んでいる。学校がそう要求するので従わなければならない」という。

アナリストらは、思想教育の強化が中国で定着しつつあると指摘している。上海解放日報は10月28日、中共市教委は幼稚園から大学まで、思政教育を全面的に強化すると報じた。

しかし、ネットが主な交流手段となる情報時代には、統制は現実的に困難だとの見方がある。

「中共の最近の朝鮮戦争の宣伝は露骨なごまかしだ」と中国青年報の雑誌「氷点」の元編集長・李大同氏は指摘した。中共は情報統制ネットワークを敷いているが、飛び越える手段はあり、「中共は誰を騙そうとしているのか」と指摘した。

李氏は「中共の青少年に対する宣伝手段は破綻している。笑いものにさえなっている」と語った。

30代のネット利用者は「80年代生まれ(80後)で、子どものころから洗脳されている。しかし、子どもの頃から米国のアニメやドラマを見たり、音楽を聴いたり、ゲームをして育っていた」と述べ、洗脳はあまり効果がなかったと語った。

中共理論の刊行物「求是」は、「赤い遺伝子を何世代にも渡って」という文章を掲載した。ここでは、「小さな子どもから教育を始める」として、幼少期からの思想教育が中共の第一優先事項だとした。

人民日報は10月27日、習近平主席は演説で、思政教育の重要性を特に強調したと伝えた。

中国での宗教の自由と人権状況を報道する「寒冬(ビター・ウインター)」誌によると、安徽省淮北市教育局が、かつて通達で、社会主義の核心価値を復唱できなかったある小学校の校長を批判したという。

南京日報によると、南京市は2020年に小学校向けの「紅色文化読本」の編集がまもなく完成し、市内に20以上の「愛国教育」拠点を作る予定だという。近年、中国当局は各地で巨費を投じて、思想教育の拠点をつくり、青少年の洗脳ツールとしている。

上海紙、文匯報によると、上海市の思想教育は、カール・マルクスの「共産党宣言」の中国語訳者である陳望道の旧居や、中共第一回全国大会の会場を訪ねるなど、共産主義の名跡を巡るイベントを開催して、毛沢東の「銃身から政権は生まれる」信条を学ぶという。

陜西省の青少年服務網が伝えたところによると、地域の革命記念館では、学生たちが紅軍の服を着て、軍帽を被り、当時の三輪車で物資運びを体験した。さらには、手榴弾を投げる戦闘シーンを真似て、「赤い遺伝子を受け継ぐため革命の聖地に向かう」との体験ツアーを行っている。

前出の李大同氏は、暴力的な共産主義の宣伝について「幼稚園児が赤い軍服を着るなど、暴力を教えこまれた。反人類、反知性、反文明の教育だ」と述べた。

(翻訳編集・佐渡道世)

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