バイデン氏、米大統領選勝利に自信 激戦州でリード広げる

2020/11/07
更新: 2020/11/07

[ウィルミントン(米デラウェア州)/ワシントン 6日 ロイター] – 米民主党のバイデン氏は6日夜、国民向けに演説し、大統領選勝利への自信を示した。遅れていた激戦州の開票が進み、バイデン氏のトランプ氏に対するリードが広がっている。しかし、開票が依然として続く中、主要メディアはバイデン氏勝利とはまだ報じていない。

バイデン氏は「われわれはこの選挙に勝つだろう。明白かつ圧倒的な勝利となる」と強調。副大統領候補のハリス氏とともに、新政権の準備に向けて専門家らとの協議を開始していることを明らかにした。

バイデン氏の演説は当初、勝利を祝う場となる予定だったが、主要メディアが勝敗確定の報道を控える中、演説の内容を変更したという。

大統領選の結果を決定する激戦州のペンシルベニア、ジョージア、アリゾナ、ネバダの4州で、バイデン氏はトランプ氏に対するリードを広げた。全米の投票総数1億4700万票のうち、バイデン氏の獲得票数はトランプ氏を410万票上回っている。

バイデン氏は演説で、新型コロナウイルス流行や経済、気候変動、人種差別の問題への対処を国民から委ねられたと主張。「国民は、分断ではなく結束を望んでいることを明確にした」と述べた。

バイデン氏は、7日も国民向けに演説する方針を示した。

エジソン・リサーチによると、選挙人の獲得数はバイデン氏が253人、トランプ氏が214人となっている。

バイデン氏は、ペンシルベニア州を制し選挙人20人を獲得すれば、当選に必要な過半数の選挙人(270人)に到達する。また、ほかの激戦州3州のうち2州で勝利しても当選となる。

バイデン氏は、ネバダとアリゾナで小幅なリードを維持。ペンシルベニアとジョージアでは6日にトランプ氏を逆転した。

バイデン氏は、集計停止を訴えるトランプ氏の要求を一蹴。「皆さんの票は集計されるだろう。差し止められることはない」と語った。

一方、トランプ氏は投票結果を巡る法廷闘争を続ける構えを崩しておらず、「ジョー・バイデンは、大統領職の獲得を不当に主張すべきではない。私も同じ主張をすることができる。法的手続きは今始まったばかりだ!」とツイッターに投稿した。

Reuters
関連特集: 国際