米国、8月以降ミンク1万5000頭超が新型コロナで死ぬ=農務省

2020/11/11
更新: 2020/11/11

[シカゴ 10日 ロイター] – 米農務省(USDA)は、8月以降国内でミンク1万5000頭以上が新型コロナウイルス感染で死んだとし、当局は調査の間、数十カ所の農場を隔離したと明らかにした。

デンマークでは、変異した新型コロナウイルスがミンクから人へ感染したことが確認されている。国際保健当局者は動物が人にとってリスク要因となる可能性があるとして注視している。

米国では、ユタ、ウィスコンシン、ミシガンの各州で新型コロナでミンクが死んでいるが、殺処分の計画はなく、州はデンマークの状況を注視する意向を示している。

農務省は10日ロイターに、「影響を受けた農場における厳格な安全措置(バイオセキュリティー)に加え、隔離措置を行なうことにより、これらの場所での感染が制御できるとわれわれは考えている」と説明。米疾病対策センター(CDC)と州当局者、ミンク産業界と協力し、感染が見つかった農場における検査と監視を行なっていくとした。

CDCは、動物と人の検査を含め、有症のミンクに関する調査で各州を支援している、としている。「この調査により、ミンクと農場周辺の動物、および人の間での感染力学についてより多くを学ぶことができる」とした。

その上で、「現時点で動物が人への感染において重要な役割を果たしていることを示す根拠は見つかっていない」としている。

Reuters
関連特集: 国際