南オーストラリア州、6日間の都市封鎖 感染力強いコロナに対応

2020/11/18
更新: 2020/11/18

[シドニー 18日 ロイター] – 南オーストラリア州は18日、同日深夜から6日間、州全土でのロックダウン(都市封鎖)に踏み切ると発表した。潜伏期間が短く感染力が非常に強い新型コロナウイルス株の感染拡大抑制を図る。

保健当局者によると、問題となっている新型コロナウイルスの株は潜伏期間が非常に短く、接触後24時間以内に感染する。州内の感染者は22人に上っている。

ロックダウン期間中には、外出できるのは1家族から1日につき1人のみで、それも特定の目的がある場合に限定される。自宅外の全てでマスク着用が義務付けられる。

学校や飲食店(持ち帰りを含む)は閉鎖されるほか、前回のロックダウン期間中には事業継続が許可されていた建設業も休業が義務付けられる。高齢者施設などもロックダウン対象となる。結婚式や葬儀も禁止。食料品や医療用品を除く工場も閉鎖される。

州内の移動も認められず、航空便は6日間運航停止となる。

最近になって感染を拡大している新型コロナウイルスは、11月2日に海外から州都アデレードに帰国した人が感染源とされる。この感染者はホテルで自主隔離に入っているが、ホテルの従業員が感染したとみられている。

南オーストラリア州での市中感染は10月31日以来。累計感染者数はわずか551人にとどまっている。

Reuters
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