コロナ重症化に5つの主要遺伝子が関与、英研究で判明

2020/12/12
更新: 2020/12/12

[ロンドン 11日 ロイター] – 新型コロナウイルス感染症の重症化に5つの主要な遺伝子が関与していることが、英国の研究で分かった。

国内208カ所の集中治療室(ICU)でコロナ患者2700人のDNAを調べたところ、重症化に「IFNAR2」「TYK2」「OAS1」「DPP9」「CCR2」の各遺伝子が関与していたという。

共同研究責任者の1人であるエディンバラ大学のケネス・ベイリー氏は「研究の結果、どの薬剤を対象に優先的に臨床試験(治験)を行うべきかが浮き彫りになった」と指摘。特にJAK阻害剤(関節リウマチなどの治療薬)の類いが有望とした。JAK阻害剤には米イーライリリーの「バリシチニブ」などがある。

論文は英科学誌ネイチャーに掲載された。

Reuters
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