[ジャカルタ 24日 ロイター] – インドネシア外務省の報道官は24日、ルトノ外相がミャンマー訪問を見送ると発表した。外相は今月初めにミャンマーで起きた軍事クーデターを受け、国軍トップと会談する予定だった。
報道官は記者向けブリーフィングで「現状と東南アジア諸国連合(ASEAN)の他の加盟国の意見を踏まえると、現在はミャンマー訪問に理想的な時期ではない」と説明した。
ミャンマーでは同日、クーデターに対する抗議活動が再び繰り広げられる見通し。
週初に大規模なデモ活動と各地でゼネストが行われたのに続き、23日のデモは全般的に参加者が減ったが、最大都市ヤンゴンではさまざまなマイノリティー(少数人種)の人々や公務員が参加する姿が見られた。
関係筋によると、インドネシア政府はミャンマーの政権を握っている国軍が約束通り公正な選挙を実施するよう、ASEAN加盟国が監視団を派遣することを中心とする提案を示した。
国軍は新たな選挙の実施時期を明らかにしていないが、政権を奪取した際に1年間の非常事態宣言を発令しているため、選挙は宣言解除後になるとみられる。
しかし、昨年11月8日の選挙で圧勝したアウン・サン・スー・チー国家顧問率いる国民民主連盟(NLD)と支持者らは勝利の認定を求めている。23日にはヤンゴンにあるインドネシア大使館の前に数百人が集まり、新たな選挙実施案への抗議を表明し、11月の選挙結果の認定を求めた。
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