[台北/ハノイ 19日 ロイター] – ベトナム最大の複合企業ビングループは19日、傘下の自動車メーカー、ビンファストが台湾電子機器大手、鴻海(ホンハイ)科技集団との間で、バッテリーや電気自動車(EV)用部品の開発での提携に向けた初期の協議段階にあると明らかにした。
事情に詳しい2人の関係筋がロイター通信に語ったところでは、鴻海はビンファストが所有するEV生産ラインの取得を提案した。
ただ、そのうちの1人によると、ビンファストはEV事業維持のため、提携を望んでいるという。同社は環境に優しい自動車メーカーのイメージを重視しているためだ。
ビングループの広報担当者は「当グループは鴻海からの提案を受けたが、何も具体化していない。提携するとすれば、バッテリーやEV部品の開発に焦点を合わせたものになる。EV製造での協業に関しては何も決まっていない」と説明した。
鴻海はコメントを拒否した。
鴻海は世界のEV市場で主要な部品・サービス提供者となる計画を発表している。ビンファストと合意すれば、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)やEVスタートアップ企業との合意に続くものとなる。
鴻海は、米アップルなど従来の自動車メーカーではない企業に自動車市場での競争への近道を提供することから、業界を揺るがしている。
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