豪で半世紀に1度の洪水、1.8万人が避難 ほぼ全土に警報発令

2021/03/23
更新: 2021/03/23

[シドニー 23日 ロイター] – オーストラリアが過去半世紀で最悪の洪水に見舞われている。シドニーが位置する南東部ニューサウスウェールズ州など複数の州で豪雨が続き、住宅や道路、家畜が押し流されるなどの被害が出ている。

この洪水では、これまでに1万8400人が避難。当局はほぼ全ての州および準州に新たな警報を発令したほか、追加で約2万2000人に避難準備を勧告し、全人口2500万人のうち1000万人に影響が及ぶ事態となっている。

今のところ死者は出ていないが、過去数日間に救助された人は数千人に達している。

ソーシャルメディア上には、橋やトラックが押し流される様子のほか、クモやヘビの大群が洪水から逃れて大移動する写真や動画が投稿された。

豪雨が4日間続くニューサウスウェールズ州では、主要都市のシドニーで一時的に雨がやんでいるものの、河川の水嵩はさらに増す見込み。

シドニーの北60キロメートルを流れるハークスベリー川流域の住民には避難準備の指示が出されている。

20日に貯水能力を超過したシドニーの水源、ワラガンバダムでは、水があふれた状態が今後1週間は続くとみられている。

Reuters
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