[ロンドン 9日 ロイター] – 英金融大手HSBCとアジア開発銀行(ADB)は9日、アジアの新型コロナウイルスワクチン関連サプライチェーン(供給網)の生産能力拡大を支援するため、総額3億ドルの資金を提供すると発表した。
HSBCは、ADBのソブリン信用格付けを利用することで、HSBCのような民間セクターの金融機関にとってワクチンの複雑なサプライチェーンに関連する企業への融資がより容易になると指摘。
同社の幹部、Surath Sengupta氏は「現在、ワクチンの需要は供給をはるかに上回っており、課題の1つは供給・流通網の形成だ。これには多くの流動性が必要になる」と述べた。
同氏によると、資金は貿易融資やインボイスファイナンスなどを通じて提供する。
新型コロナワクチンを巡っては供給が限られる一方、需要が急増しており、各国政府が競って確保を急ぐ中、アジアでは国によって接種状況に大きなばらつきが見られている。
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