トランプ氏、次回大統領選出馬に含み NY州の刑事捜査改めて非難

2021/06/07
更新: 2021/06/07

[グリーンビル(米ノースカロライナ州) 5日 ロイター] – トランプ前米大統領は5日、ノースカロライナ州グリーンビルで開かれた共和党の集会における演説で、2024年について「楽しみにしている」と述べ、同年の大統領選出馬に含みを持たせた。

トランプ氏は、一族が経営するトランプ・オーガナイゼーションに対してニューヨーク州の司法長官が刑事捜査に着手したと発表したことを巡っては「究極の証拠あさり」で、2回の弾劾訴追の後に民主党が同氏を失墜させようと新たに試みた企てだと改めて主張。「でっち上げに次ぐでっち上げで、5年にわたって追い掛け回されている。24年11月まで彼らは決してやめようとしないだろう」と語った。

新型コロナウイルス問題に関しては、中国を再びやり玉に挙げて、ウイルス対応に失敗した責任がある同国が米国や世界に10兆ドルの補償金を払うよう要求するとともに、中国に借金がある諸国は「踏み倒す」べきだと息巻いた。

また米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長に言及し、たびたびテレビ出演しているファウチ氏は「医師としてではなく、プロモーターとして優秀だ」と皮肉った上で、「だが彼はほとんど全ての問題で間違っている。武漢ウイルス研究所の件もしかりだ」と述べた。

ファウチ氏はこれまで何度か、新型コロナウイルスの起源について武漢ウイルス研究所から流出したとの見方に懐疑的な姿勢を示している。

Reuters
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