大紀元時報

密入国者が学校付近に出没 米国南部国境地帯で休校相次ぐ

2021年7月1日 17時10分
テキサス州ユバルディの市庁舎で地図を眺めるドン・マクラフリン市長(Charlotte Cuthbertson/大紀元)
テキサス州ユバルディの市庁舎で地図を眺めるドン・マクラフリン市長(Charlotte Cuthbertson/大紀元)

メキシコと隣接する米国南部国境地帯では、密入国者問題に歯止めがかかっていない。南米などからやってくる不法移民の密入国を仲介する業者が暗躍し、事態を悪化させている。国境に近い地域では密入国者学校の付近に出没するようになり、警備が手薄な地域は休校を余儀なくされている。

学校付近で「放出」される密入国者

ユバルディ市長のドン・マクラフリン氏は取材に対し、密入国者の「放出」により、地元の学校が頻繁に封鎖されていると述べた。

放出(ベイルアウト)」とは、現在アメリカ南部国境地帯の町で頻繁に使われている言葉であり、法執行機関が密入国者を大量に乗せた車両を摘発する際に、密入国者が車両から一斉に飛び出すことを指す。

教育委員長は市長に対する報告の際、「春学期には、ユバルディで最低48か所の学校が閉鎖され、ベイツビルでは5つの学校が閉鎖された。警備のために非番の警官を雇わなければならなかった」と述べた。

「彼ら(密入国仲介業者)は自動車で町に入り、学校のすぐそばで密入国者を『放出』する」。ときに、密入国仲介業者は司法当局の追跡に遭うと車両のスピードをわざと落とし、密入国者が全員逮捕されないよう蜘蛛の子を散らすように、いろいろな方面に向けて放出」する。

「あらゆる業務をこの小さなコミュニティと法執行機関が対処しなければならないのは悲しいことだ。予算を使い果たし、市民のための通常の仕事が全くできていないから」とマクラフリン市長は大紀元に語った。

登下校にも危険が差し迫る

メキシコとの国境に位置する町ラレドを北に行くこと70マイル(113キロメートル)。そこにあるコトゥーラは、大都市サンアントニオへと通ずる高速道路の途中にある小さな町だ。不法入国者の通り道であるため、学童の安否を心配する地元の学区は、保護者に注意喚起の手紙を送った。

「子供たちが外で遊んでいるときや学校から帰宅するとき、または自宅から出るときは、くれぐれも子供の安全に気を付けてください」と4月1日付けの手紙には書かれていた。そしてコミュニティの農村部で、法執行機関による密入国仲介業者の検挙と「放出」の件数が大幅に増えていることも記されていた。

ユバルディ市のノラスコ保安官は、子供たちが置かれている危険な現状について次のように述べた。

「人口がまばらな田舎からスクールバスで通学する子供たちはみんな怖がっている。彼らは家に帰るのが怖いのだ。母親が働いていて、父親も働いている。だれもいないはずの自宅に帰り、玄関扉を開けたとき、そこに密入国者がいたらどうなってしまうのだろうか」。

「そして忘れてならないのは、多くの性犯罪者も米国に不法入国していることだ。これは重大な問題だ」。

地区を担当する国境警備隊は、今年度に入ってから95人の性犯罪者を逮捕した。対する2020年度の同時期は6人だった。そして逮捕された犯罪者の数は、2020年度の同時期の161人に対して813人と急増した。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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