米、ハイチへの軍派遣要請を精査 暗殺の主犯格11日逮捕と警察

2021/07/13
更新: 2021/07/13

[ボゴタ/ポルトープランス/ワシントン 12日 ロイター] – 米ホワイトハウスのサキ報道官は12日、ハイチが大統領暗殺事件を受けて要請した米軍の派遣を巡り、米政権は引き続き精査していると明らかにした。

ハイチのモイーズ大統領(53)が7日未明、自宅に押し入った武装集団に殺害された。同国の警察はこれまでにコロンビア人26人、ハイチ系米国人2人が実行犯との認識を示している。

米国防総省は11日、国土安全保障省と連邦捜査局(FBI)を中心とした専門家チームをハイチに派遣。暗殺事件の捜査を巡り、協力できる点を模索する。

また、ハイチの警察は11日、暗殺事件の首謀者の一人とみられる容疑者を逮捕したと発表。米フロリダ州在住で医師を名乗るハイチ人(63歳)で、暗殺事件の傭兵(ようへい)を雇った疑いがあるという。当局は動機について、政治的と説明しているが、詳細は明らかにしていない。

さらに12日には、事件に関与したとみられるコロンビア人に逮捕状が出された。コロンビアのメディアによると、容疑者は退役軍人という。

また、ブリンケン米国務長官は12日、年内に自由かつ公正な選挙の実施に向けて注力するようハイチの政治指導部に呼び掛けた。

Reuters
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