独・ベルギー洪水の死者188人に、メルケル氏が現地視察

2021/07/19
更新: 2021/07/19

[ベルヒテスガーデン/ビショフスヴィーゼン 18日 ロイター] – 欧州西部の記録的な豪雨で発生した洪水による死者は、18日までにドイツで157人、ベルギーで31人となった。

被害が深刻なドイツ西部ラインラント・プファルツ州の町を視察したメルケル首相は同日、洪水の恐ろしさに言及し、迅速な支援を約束した。また、政府は気候変動への対応を改善し、加速させる必要があるとも述べた。

ドイツの死者157人は自然災害による死者数としては過去60年近くで最多となった。

14日から始まった洪水はドイツ西部のラインラント・プファルツ州とノルトライン・ウェストファーレン州、隣国ベルギー東部を襲い、停電や通信障害も起きている。ラインラント・プファルツ州アールワイラー地区では100人以上の死亡が確認されており、水位の低下に伴い、今後さらに遺体が発見される可能性があるという。

各地で行方不明者の捜索が続く中、新たな被害も発生している。

ドイツ南部バイエルン州では18日に鉄砲水が発生し、少なくとも1人が死亡した。

洪水で町に大量の泥が流れ込んだバイエルン州ベルヒテスガーデンの当局者は、17日遅くに状況が急激に悪化し、危機対応の時間がほとんどなかったと説明した。

Reuters
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