インド、人口の3分の2にコロナ抗体=調査

2021/07/21
更新: 2021/07/21

[20日 ロイター] – インドが20日に公表した調査で、インドの人口の3分の2が新型コロナウイルスに対する抗体を持っていることが分かった。調査は6月と7月に全国の2万9000人を対象に実施した。

抗体を検出する血清検査の第4回となる今回は、初めて6─17歳の子ども8691人を含んだ。半数が血清陽性だった。

大人は、62%がワクチン接種を受けていない中、67.6%が血清陽性だった。ワクチンを受ける資格がある大人のうち、7月時点で2回接種した人は8%強だった。

インドの人口14億人のうち、約4億人は抗体がなかった。

インドでは新型コロナ感染の第2波によって医療システムが混乱した後、今は新規感染者数が4カ月ぶりの低水準に落ち着いた。ただ専門家は当局に対して、経済活動の早期再開に対して警告し、観光地が混み合うことに懸念を示した。

政府顧問のビノッド・クマール・ポール氏は記者会見で「第2波はまだ続いている。新たな感染拡大のリスクは大いにある」と指摘。「どこに住んでいようと、3人に1人が依然として感染し得る。パンデミック(世界的大流行)は決して終わっていない」と話した。

調査対象の7252人は医療従事者で、85%が抗体を持っていた。10人に1人はワクチンを接種していなかった。

6月に公表されたデータによると、金融都市ムンバイで18歳未満の住民の少なくとも半分が新型コロナに感染して抗体を保有していた。

一部の専門家は第3波が子どもに打撃となる可能性があると指摘する。準備対策としてムンバイはほかの都市とともに、大型の小児病棟を建てている。

Reuters
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