ベラルーシの東京五輪コーチ2人、参加資格剥奪され帰国へ

2021/08/06
更新: 2021/08/06

[東京 6日 ロイター] – 東京五輪のベラルーシ代表クリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手への帰国強制に関わった同国チームの陸上ヘッドコーチら2人が昨夜、同大会の参加資格証を剥奪され、選手村から退去した。国際オリンピック委員会(IOC)が6日、発表した。

IOCは声明で、東京に残っているベラルーシの五輪選手を守る観点から、昨夜にコーチ2人の参加資格証を剥奪したと説明。2人は選手村からの即時退去要請に応じ、すでに退去したという。

IOCによると、2人には今後、意見を述べる機会が与えられる。

IOCは、2人が同選手への帰国強制に関わったとして、2日前から懲戒手続きに着手していた。

東京五輪の陸上競技に参加予定だったツィマノウスカヤ選手(24)は1日、同氏の批判に怒ったコーチに帰国を命じられたが、空港で帰国便への搭乗を拒否し、日本の警察に保護を求めた。その後、ポーランド政府が人道的査証(ビザ)を発給し、4日に日本を出て、亡命先のポーランドに到着。現地で5日に夫と再会した。

ベラルーシ・オリンピック委員会は当初、同選手の心理状態に関する医師の助言に従ってコーチが選手の大会参加を見送ったと説明していた。6日時点で東京の同国五輪チームのコメントは得られていない。

Reuters
関連特集: 国際