ゴールドマン、米オフィスでワクチン義務化へ 訪問者も

2021/08/25
更新: 2021/08/25

[24日 ロイター] – 米ゴールドマン・サックス・グループは従業員に対し、24日から米国内のオフィスに出入りする従業員および外部の訪問者全員に新型コロナウイルスワクチンの完全な接種を義務付けると通知した。ロイターが確認した社内メモで明らかになった。

また、25日からは、ワクチン接種を済ませていてもオフィス内でマスク着用を義務付け、9月7日からはワクチン接種を完了した従業員が週1回のコロナ検査を受けることになる。

ゴールドマンの広報担当者はメモの内容は事実だと確認した。

米食品医薬品局(FDA)は23日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンを正式承認した。当局は、未接種の米国民にワクチンの安全性と有効性について納得してもらえると期待している。

ゴールドマンは6月に大半の従業員にオフィス勤務再開を要請、従業員の職場復帰で先陣を切った米銀行の1つとなった。足元で新型コロナ感染が再拡大する中、ワクチン接種を義務化し、オフィス勤務の安全な環境を確保したい考え。

米モルガン・スタンレーと米シティグループも米国内の拠点でワクチン接種を義務付ける方針を示している。

一方、米大手行のうち、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカとウェルズ・ファーゴはオフィス勤務者にワクチン接種を義務付けていない。

バンク・オブ・アメリカは9月に正式に職場勤務を再開する際にワクチン接種完了者だけに職場復帰を認める方針を示している。

ロイターの集計によると、米国ではコロナ感染者が1日平均約15万人のペースで増加しており、1月のピークの6割に達している。

Reuters
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