カナダ、従業員へのコロナワクチン接種義務化広がる見通し=閣僚

2021/08/26
更新: 2021/08/26

[セント・ジョンズ(加ニューファンドランド・ラブラドール州) 25日 ロイター] – カナダに新型コロナウイルス感染の第4波に到来する中、雇用者が従業員にワクチンを義務付ける動きが今後広がる見通しと、同国のワクチン調達を主導するアナンド調達相がインタビューで明らかにした。

カナダ航空最大手エア・カナダは、全従業員と新規採用者に対し、新型コロナワクチン接種を義務付けると発表。ワクチン接種の代わりにコロナ検査を受ける選択肢はないという。

これまでに同国の5大銀行に加え、電子商取引ショッピファイや金融サービスのサン・ライフ・ファイナンシャルなどの大手企業が職場に復帰する従業員にワクチン接種を完了するよう求めているほか、病院や一部の大学、トロント市警察も職員らにワクチン接種の義務化を発表している。

米大リーグ(MLB)のトロント・ブルージェイズは、9月13日から球場での観戦に際し、ワクチン接種完了もしくはコロナ検査での陰性結果の提示を求めると発表した。

訴訟を巡る懸念から、これまでにワクチン義務化を見送っている民間企業も多いものの、アナンド氏は「公的機関や民間企業、年金基金、非営利団体など、今後何らかのワクチン接種義務を導入するだろう」と述べた。

Reuters
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