9月15日、米モデルナは、新型コロナウイルスワクチンの大規模試験から得られた新たなデータを基に、ワクチンの効果は時間が経つにつれて低下するとして、追加接種(ブースター接種)が必要とする研究結果を公表した。米コネチカット州ウエストヘイブンで2月17日撮影(2021年 ロイター/Mike Segar)

米モデルナ、ワクチン追加接種の必要性示す研究結果 「免疫低下」

[シカゴ 15日 ロイター] - 米モデルナは15日、新型コロナウイルスワクチンの大規模試験から得られた新たなデータを基に、ワクチンの効果は時間が経つにつれて低下するとして、追加接種(ブースター接種)が必要とする研究結果を公表した。

スティーブン・ホーグ社長は投資家との電話会見で「一つの推定値にすぎないが、秋から冬に向けて免疫力の低下により感染者が最低でも60万人増加することが見込まれる」と述べた。

予想される重症者の数には言及しなかったが、入院が必要になるケースも出てくるとの見方を示した。

変異ウイルスのデルタ株を中心に感染が広がっていた7─8月に実施されたモデルナの研究によると、約13カ月前に接種した人々は約8カ月前に接種した人々に比べ感染率が高くなった。研究結果の査読は済んでいないという。

モデルナは今月1日、米食品医薬品局(FDA)に追加接種の承認を求める申請書を提出した。

ホーグ社長は、ブースター接種に関する研究から得たデータでは追加接種により、2回目の接種後よりも中和抗体が増えることが示されたと説明。「コロナ感染者を減少させると確信している」と述べた。

また、パンデミック(世界的大流行)の終息を目指す来年の大半の期間において免疫力が持続する可能性があるとした。

FDAは15日、今回のモデルナの発表に先立ち、ファイザーによる追加接種申請に関する説明会で、FDAが審査する主要な問題はワクチンの効果が弱まるかどうかだと示唆。モデルナワクチンに関する従来のデータは保護効果が続くことを示しており、追加接種の必要性が認められるのはより困難だと見られていた。

モデルナの新たな研究は2020年7─10月にワクチンを接種した1万4000人超のボランティアと、米国の緊急使用許可を受けて20年12月─21年3月に接種した約1万1000人のボランティアを比較。このうち新型コロナ感染が確認されたのは前者で162人、後者で88人だった。ただ、保護効果の低下を評価する上で主要な指標となる重症者は全体で19人にとどまった。

モデルナは、統計的に有意ではないものの、最近接種した人の方が重症者の割合が低い傾向にあるとした。

ホーグ社長はワクチンの効果について「最初の6カ月は素晴らしいが、それが1年以上にわたって続くことは期待できない」と述べた。