9月24日、ホワイトハウスで、南部国境に押し寄せたハイチからの難民について説明するマヨルカス国土安全保障省長官(Photo by Anna Moneymaker/Getty Images)

米国土安全保障長官、ハイチからの避難民1万2000人「米国内で解放」

国土安全保障省アレハンドロ・マヨルカス長官は9月26日、米墨国境沿いに押し寄せた大勢のハイチからの災害避難民が米国内で解放されていると、民放番組出演時に明らかにした。「米国の移民制度は破綻している」としたうえで、「私たちは議会で通過した法律に従うのみだ」と述べた。

国境に面するテキサス州デルリオには、大地震に遭ったハイチから避難民が押し寄せていた。境ヨルカス長官によると、1万7000人のハイチ人のうち約1万2400人は移民裁判所で難民認定の審理を受け、約5000人は国土安全保障省で対処しているという。拘留されているのは約3000人だと述べた。

マヨルカス長官で、米国内に解放されるハイチ人は「およそ1万人か、1万2000人くらいだ」と答えた。現在、5000件が対処中のため、さらに増える可能性があるという。

移民は移民裁判所で適切な法的判断を受けなければならないが、司法省によれば、多くはこの手続きを踏んでいない。2017年、米国に解放された移民のうち、約43%が移民裁判所の公聴を欠席した。

この数字を踏まえて、マヨルカス氏は、法的執行手順に従い、裁判欠席者は強制送還すると述べた。FOXの司会者が、米国にはすでに1100万人もの不法移民がいるとの質問に対して、「移民の制度は破綻している」「改革が必要だ」との見解を述べた。

国土安全保障省は9月24日、国境のデル・リオ野営キャンプにいた人々は全て退去させたと明らかにした。

昨今、バイデン政権の移民政策をめぐる誤った情報がソーシャルメディアを通じて中南米諸国に広がり、米国への移民希望者が国境に殺到している。現政権は、国境警備に不足はないとしているが、共和党側は、トランプ前政権が定めた移民命令を現政権が取り消したため、米国の移民問題を再燃させたと批判している。


バイデン政権は、国境警備隊員が移民対応のために、馬用の投げ縄を使い馬に乗り警備にあたっていることが一部世論の批判を受け、説明に追われている。しかし、写真を撮影した写真家ポール・ラチェ氏は地元テレビ局KTSMの取材に対し「鞭打ち」の疑惑を否定している。「警備隊員が手綱を振ってはいたが、縄で打つ様子は目撃していない。しかし、写真だけみると誤解する人がいるかもしれない」と話している。

(翻訳編集・武田綾香)