自由の女神像 (Ronile/Pixabay)
<オピニオン>

「公衆衛生」の名のもとで奪われる自由

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人間をグループ分けするには、いろいろな方法がある。良識ある者と下品な者、幸福な者と不幸な者、臆病な者と勇敢な者、指導する者と従う者、などである。

中でも影響の大きい分類方法は、「他人をコントロールしたい人」と、「他人をコントロールすることに興味がない人」である。また、コントロールされることに抵抗を感じない人と、激しく抵抗する人もいる。

「他人をコントロールしたい人」と、「他人にコントロールされたい人」は、政治的な対極にあるように見えるが、実際には同じ種類に属している。どちらも圧倒的に左派が多い。

現在、左派はイギリスを除く英語圏4カ国を支配している。オーストラリア人、カナダ人、ニュージーランド人は、新しいウイルス(病弱な高齢者を除く、ほぼすべての年齢層の生存率は99%)を理由に、いとも簡単に自由を放棄した。20世紀に全体主義が台頭して以来、最も悲しい出来事である。

オーストラリア最大の州の市民は、1日あたり数時間以上の外出を禁止されている。政府が十分な理由があると判断するまで、出国許可も降りない。屋外の集まりや教会の礼拝も許されない。オーストラリア人、カナダ人、ニュージーランド人の多くは世俗主義者なのか、宗教行事に参加したいと願う同胞を気にも留めないようだ。

オーストラリアでは、旧ソ連よりも個人の権利が制限されている。旧ソ連の市民も自由に出国はできなかったが、少なくとも外出や道端でのおしゃべり、瀕死の親族を見舞うことは許されていた。

さらに恐ろしいのは、アメリカ国民の半数が全体主義を容認していることである。バイデン大統領は政府職員と100人以上の民間企業に対して、ワクチン接種か解雇かの選択を迫っている。それにも関わらず、多くのアメリカ人は大統領を支持し、ワクチン未接種の国民が解雇されることに抵抗を感じないようだ。

多くの犠牲を伴った南北戦争の終わりに、リンカーン大統領はアメリカ人に対して、「誰に対しても悪意を抱かず、慈悲の心で接しよう」と呼びかけた。一方、バイデン大統領は1億人のワクチン未接種者に対して、「我々の忍耐力は薄れつつある」と宣言した。かつてアメリカの大統領が、これほど国民の分断を煽る演説をしたことがあるだろうか。リンカーン大統領は、この国を「全世界の、最後で最善の希望」と称した。アメリカはずっと、愛すべき自由の大地であり、勇者の故郷だった。

「公衆衛生」、「反人種差別」、「気候変動」という三つの名目のもと、左翼は自由を奪おうとしている。彼らは恐怖とヒステリーを煽り、言論の自由を含む個人の自由を終わらせようとしているのだ。

左翼は成功するだろうか?

南北戦争で北軍が奴隷州と戦ったように、アメリカ人が左翼と戦わない限り、答えはイエスだ。

(文・Dennis Prager/翻訳編集・郭丹丹)

執筆者:デニス・プラガー(Dennis Prager)

ラジオ・トークショー司会者でコラムニスト。