刑務所のイメージ写真(Pixabay)

脱北者、中国の刑務所から脱走 送還回避のためか 

中国・吉林省にある刑務所で服役していた北朝鮮籍の受刑者の男が18日、脱獄したことが明らかになった。

吉林省吉林市警察当局は19日、中国SNS微博(ウェイボー)に投稿し、北朝鮮籍の朱賢健受刑者(39)が脱走したと発表した。当局は指名手配し、男の行方を追っている。

同受刑者は、2013年7月、中国に不法入国した後、窃盗や強盗事件を起こして逮捕され、懲役11年3か月の判決を受けていた。その後、本国へ送還される予定だった。

当局によると、同受刑者は18日夜、刑務所内での作業を終了後、雨よけの屋根によじ登り、刑務所の壁を乗り越えて逃げた。当局は男の逮捕に結びつく情報の提供者に、15万元(約268万円)の懸賞金を支払うという。

刑務所の監視カメラの映像で、身軽に倉庫をよじ登って屋根を伝い、刑務所の塀を囲む電気柵を棒で破壊しながら逃走する同受刑者の姿が捉えられている。同映像は中国ネット上で注目された。中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」では関連のハッシュタグが2200万回超のページビューを集めた。

米政府系メディア、ラジオ・フリー・アジア(RFA)は情報筋の話として、男は北朝鮮で炭鉱の労働者として働き、「北朝鮮軍の特殊部隊に所属していた」と伝えた。

2回の刑期短縮を受けた同受刑者は、23年8月21日に釈放される予定。釈放後、北朝鮮に送還されることに強い不安を抱き、脱獄を図った可能性がある、とRFAは別の事情通の話として伝えた。

(翻訳編集・李凌)