2019年12月26日、台湾海峡を通過した中国国産空母「山東」(AFP via Getty Images)

SAR衛星映像、中国新型空母の製造を観測=報道

各国海軍の防衛情報を取り扱うニュースサイト「ネイバル・ニュース(Naval News)」によると、専門家らが最新のレーダー衛星画像を分析した結果、中国当局が中国海軍の003型航空母艦(空母)の製造を進めており、海南省の軍事基地では空母を納めるための乾ドックも建設していることがわかった。

報道によると、海外の国防分野の専門家は最近、米衛星サービス会社、カペラスペース(Capella Space)の最先端商用合成開口レーダー(SAR)を導入し、悪天候や夜間でも中国の造船所を観測することが可能となった。

ネイバル・ニュースは、中国軍が10年前にロシアの空母技術を導入してから、今では、中国当局の新型空母は米海軍の空母に匹敵するほどになりつつあるとした。中国当局が上海の造船所で製造している3隻目の空母、003型は米海軍のフォード級空母とほぼ肩を並べることになるという。

中国軍の空母「遼寧」と「山東」は自力滑走のスキージャンプ方式で、殲15(J15)戦闘機を離陸させる。その一方で、米軍機E-2ホークアイに似た中国軍開発の空中早期警戒管制機「KJ600」は、この方式では空母から飛び立つことができない。製造中の3隻目の空母は、米海軍フォード級空母の電磁カタパルト(EMALS)方式を採用しているため、KJ600警戒機だけでなく、最新型ステルス戦闘機も出撃可能となったという。

SAR衛星画像では、「上海の造船所での製造は順調に進んでいる」が、「空母の進水は間近に迫ってはいない」という。

海南省三亜市では、当局が新型空母のために巨大な乾ドックを建設していることもわかった。SARの画像は、三亜市にある乾ドックをはっきりと捉えた。この乾ドックの幅は約80メートル。上海造船所にある003型空母のための乾ドックと同じ幅である。

三亜市の軍事基地には、空母「山東」と中国海軍の原子力潜水艦部隊が駐留している。

同報道は、中国当局には当面、003型空母より幅がさらに大きい空母を開発・製造する計画はないと推測した。

「中国当局は今後、より長く、より大きな排水量を持つ空母を開発するかもしれない。今以上の幅を持つ空母を製造するということは、より多くのインフラを構築する必要があるからだ」

(翻訳編集・張哲)