「目が細い…」後絶たない中国侮辱事件 「病気だ」と反論する女性モデル

2021/12/28
更新: 2021/12/28

中国のフードメーカー「三只松鼠(Three Squirrels)」は広告ポスターに目の細い女性モデルを起用したことで、一部のネットユーザーから「中国人のイメージを意図的に醜悪化した」と非難を受けた。いっぽう、女性モデルは容姿は仕方がないことだと反論した。

問題になったのは、2019年10月に撮影された同社の商品宣伝ポスター。「モデルの目は細すぎ、それに唇は分厚過ぎる、これらのメイクは故意に中国人のイメージを醜悪化した」とあるユーザーが投稿した。

三只松鼠は26日、謝罪声明を出した。「モデルは中国人であり、メイクも本人の特徴に基づくもので、故意に醜悪化を意図したわけではない」と釈明し、問題の広告を差し替えたと述べた。

攻撃されたモデル(ウェイボーアカウント名:菜孃孃)も同日ウェイボーに投稿し、自分の容姿について「仕方がないこと」とし、「意図的にいわゆる中国を侮辱する雰囲気を醸し出しているわけではない」と反論した。

彼女は「愛国は大賛成だが、事あるごとに小さな問題を政治化するのは、一種の病気だ」と訴えた。

中国共産党政権が民族主義を煽りたてた結果、中国を侮辱したとして糾弾される芸能人が相次いだ。

フランスの高級ブランドであるDior(ディオール)も先月、モデルのメイクを巡り非難の的となった。モデルは黒く日焼けした顔で、虚ろな目つきでカメラを見つめている。「中国女性を侮辱し、中国文化をわい曲しようとする意図があらわれている」とメディアは一斉に批判した。

2019年にも、スペインのファッションブランド「ZARA(ザラ)」の広告ポスターに登場した中国人モデルの顔にそばかすが写っていたため、ネットユーザーは「中国人を醜く見せている」と不快感を示した。

(翻訳編集・李凌)

関連特集: 中国