雨漏りする上海の隔離施設 劣悪な環境に市民が不満「ウイルスよりも嫌だ」

2022/04/15
更新: 2022/04/15
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ロックダウンが続く中国・上海では、複数の臨時隔離施設で大規模な雨漏りが相次いだ。深刻な物資不足ですでに不満が噴出しているなか、劣悪な収容環境に市民は我慢の限界に達している。

13日、上海の臨時隔離施設で雨漏りの様子を撮影した動画がSNS上に拡散され、注目を集めている。「感染より、隔離される方がよっぽど恐ろしい」とネットユーザーは漏らしている。

映像の中では、雨漏りからベッドを守るために、患者らはその上を大きな黄色いビニールシートで覆っている。滴れる雨水受けのための洗面桶もあちこちに無造作に置かれている。

上海市の一部地域では、13~14日にかけて今年最大の雨が降っていた。

また、「多くの部屋の屋根が崩れ、断水と停電が発生している」と隔離施設に入っている男性が話した。男性は上海浦東区南匯の臨時隔離施設の雨漏りの様子を撮影し、ネットにアップしている。

ネット上では、収容者らに同情の声が数多く寄せられた 。

「軽症でも、こんな劣悪な生活環境の中にいたら重症化しそうだ」

「ウイルスは怖くないが、こんな所に住まわされるのは嫌だ」

「急ピッチで建設した隔離施設とは言え、品質の保証くらいあってもいいんじゃないの?」などと、ネットユーザーらは書き残した。

ネット上に臨時隔離施設の環境の悪さを訴える動画も多く投稿されている。

中には、1つしかないトイレを1000人が使っているところもある。しかも、そのトイレは汚水処理の工事すら終わっていないという。

また、バスの窓を叩いて「家に帰りたい、どうか私を外に出して下さい」と苦痛に顔を歪める女性を映した映像もある。

この女性は同じ団地の20数人の住民とバスに乗せられ、10時間以上も市内を移動するも、4つの隔離施設に「満室だ」と追い返された。バスの中には赤ちゃんや70代のお年寄りの姿も確認できる。

上海南匯の臨時隔離施設で集団隔離を経験した王さんは、大紀元の記者に対し、「あそこ(隔離施設)は廃校を改造したところで、とても人が住めるところではない。食料も水も薬もない、医療スタッフもいない。そこへ押し込まれた私たち数千人は、水や食べ物のために奪い合いをするしかない」と明かした。

「ウイルスより怖いのは、自分たちが忘れ去られることだ」と、ある隔離施設の収容者はSNS上にこう書き込んだ。

「品質の悪い臨時隔離施設を建造した中国政府は、非難を浴びている」と、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト は14日付の報道で指摘した。

中国では、感染者およびPCR検査で異常が見つかった市民は集中隔離のために臨時に作られた隔離施設へ収容される。病院に運ばれて治療を受けられるのは重症患者のみだ。

 

(翻訳編集・李凌)