米上院議員が台湾訪問、26日に蔡総統と会談へ

2022/08/26
更新: 2022/08/26

[台北 25日 ロイター] – 米上院商業委員会および軍事委員会のメンバーであるマーシャ・ブラックバーン議員が25日、台湾を訪問した。今月上旬のペロシ米下院議長、中旬の上院議員団に続き、米国から3回目の台湾訪問となる。

台北市の松山空港からのテレビのライブ映像によると、ブラックバーン議員は米軍機で到着した。

台湾外交部(外務省)によると、ブラックバーン議員は27日までの今回の訪台で、蔡英文総統のほか、呉釗燮(ジョセフ・ウー)外交部長(外相)らと会談し、「米台間の安全保障や経済・貿易関係などの問題について幅広く意見交換する」という。

台湾総統府によると、蔡総統との会談は26日午前に行われる。

ブラックバーン議員は声明で「台湾はインド太平洋地域における米国の最強のパートナーだ。台北への定期的なハイレベル訪問は、米国の長年にわたる政策だ」とし、中国の圧力に屈し「台湾に背を向けることはない」と言明した。

在米ワシントンの中国大使館の報道官は声明を発表し、米国の「挑発」に対し中国政府が「断固とした対抗措置」を取ると表明。「今回の訪問は、米国が台湾海峡の安定を望んでおらず、対立をあおり、中国の内政に干渉する努力を惜しまないことを改めて示した」と非難した。

米国家安全保障会議(NSC)の報道官は、議員は何十年も台湾を訪問しており、今後も訪問は行われる都市、「これは米国の長年にわたる一つの中国政策に沿ったものだ」と述べた。

ペロシ氏は今月初め台湾を訪問し、蔡総統と会談。米大統領の継承順位2位の下院議長による台湾訪問は25年ぶりとなった。その約10日後、マーキー上院議員率いる5人の米議員団が事前の発表なしに台湾を訪問。中国はこうした米国からの訪台に反発し、台湾周辺で軍事演習を実施した。

Reuters
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