訃報 ジャーナリスト野村旗守氏 58歳 革マル派研究や臓器狩り問題に取り組む

2022/11/05
更新: 2022/11/17
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極左集団「革マル派」や北朝鮮、中国臓器狩りなどの問題を調査してきた保守派ジャーナリストの野村旗守氏が3日、食道がんのため死去した。享年58。葬儀は7日、家族葬で営まれる。

2003年に著した『Z(革マル派)の研究』では、若者がなぜマルクス主義に傾倒するのかを分析。共産主義には内部抗争が起こる特徴から憎悪に始まり憎悪によって衰退すると指摘した。

北朝鮮問題についても筆を執り、朝鮮総連元幹部・韓光熙氏の著作『わが朝鮮総連の罪と罰』を編纂した。同書には日本全国にある北朝鮮工作員の上陸ポイント38カ所を示す地図がある。野村氏と交流のあった特定失踪者問題調査会の荒木和博代表は、「その後の北朝鮮の工作活動を調査するうえで非常に重要な資料となった。野村氏の業績だと考える」と大紀元の取材に述べた。

近年は、中国共産党による良心の囚人から臓器を強制的に収奪する「臓器狩り」問題に取り組む。2017年、評論家の加瀬英明氏を筆頭とする人権団体SMG(ストップメディカルジェノサイド)ネットワークを立ち上げ事務局長に就任。メディア出演や執筆活動などを通じて、移植法の整備の必要性を訴え続けた。SMGには120人近くの地方議員が賛同している。

野村氏は、2019年11月に東京大学で開催した日台韓合同の臓器違法取引と移植ツーリズムに関するシンポジウムに出席。日本のメディアは十分に報じていないと批判し「中国共産党の浸透によって、この問題を報道することを避けているのではないか」と指摘した。

野村氏は今年1月に自身のブログで、臓器狩りが略奪者の例えとして描写された動画配信サービスNetflix(ネットフリックス)の人気ドラマ「イカゲーム」について投稿した。ドラマの人気要因は「現在世界を覆い尽くそうとしている新自由主義経済、そしてその上に築かれた超格差社会に対する反発と絶望」と分析した。

今年2月、中国人権状況を懸念する決議が衆参両院で可決したのに合わせ、大紀元に寄稿文を寄せた。決議文から中国の人権侵害を認める文言が削られたことに触れ、「民族浄化から臓器狩り犯罪までを国家ぐるみで行う中国共産党政権の人権問題に対する非難決議は、未だ日の目を見ない」とその憂いをつづった。

まだ日の目を見ない 臓器狩りから民族浄化まで 中共に対する非難決議

SMGネットワーク全国地方議員の会代表世話人を務める丸山治章逗子市議会議員は訃報を受けてコメントを寄せた。

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中国共産党による人類史上最悪の人権蹂躙である臓器狩り問題に、日本人としていち早く取り組んでこられたジャーナリストの野村旗守氏がお亡くなりになりました。

野村氏は、この問題の重大さに誰も気づいていない時から、隣の国の問題だからと多くの日本人が見向きもしない中、活動を始められました。SMGネットワークを一緒に立ち上げ、臓器狩り問題を世に広めてきた同志を失った悲しみはとても大きく、安倍元総理を失って、さらに野村氏も失った喪失感は計り知れません。

野村氏は、中国で行われている蛮行が人類全体の問題であることを指摘され、その強い正義感から強大な敵である中国共産党に立ち向かって行きました。臓器狩りで苦しんでいる人のため、我がことのようにこの問題に取り組んでこられました。

彼がなぜジャーナリストになったのか、それは、真実を伝えるため、強大な権力者によってゆがめられている社会をただすため、弱者救済のためであると、彼を見ていて思いました。

私は遺された仲間と共に、彼の遺志を継ぎ、これからも強大な敵に立ち向かって行きたいと思います。野村氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。