中共党首・習の家族のEVビジネス関与でEU‐中国サミットの交渉が複雑でやっかいな事に

2023/11/30
更新: 2023/11/30

12月にEU‐中国サミットが開催される。米国のシンクタンクが報告したところによると、中国共産党(中共)の党首である習近平の家族が中国のEVビジネスに関与しており、中共に欧州の規則を遵守させるのはさらに複雑になってきているようだ。

11月27日、ワシントンD.C.に本部を構える米国のシンクタンク「欧州政策分析センター(CEPA)」は、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長と欧州理事会のシャルル・ミシェル議長が12月に北京を訪れ、中共の党首たちとEU‐中国サミットを開催すると発表した。

この2人が北京に到着した際には、北京の寒い気候だけではなく、EVの補助金を含むEU‐中国間の複雑な問題にも対処しなければならない。 

報告によると、習近平の家族は中国のEV産業に関与し、政府の補助金や新しいEV工場の建設で利益を得ている。この事業における鍵となる人物は英国人ダニエル・フォア氏で、彼は習近平の姪に当たる呉雅凝氏と結婚している。

昨年夏、困難な状況にあった米国の電動車メーカー、フィスカー(Fisker)は上海に販売センターを設立すると発表した。その際に、ダニエル・フォア氏が登場し、同社の中国における取締役会メンバーに就任した。

ダニエル・フォア氏は2005年に中国に移住し、一連のクリーンエネルギーの合弁事業に関与した後、習近平の姪である呉雅凝と結婚した。 

2012年、「デイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)」はダニエル・フォア氏について、「かつて北京の外国人が集まる暗いバーをぶらついていた人物が、現在では天安門広場近くの人民大会堂で企業の最高経営責任者(CEO)や世界のリーダーたちをもてなしている」と紹介した。

「欧州政策分析センター」の報告によると、テスラの電気自動車や多くの中国の現地EVメーカーとの競争に直面しているフィスカーは、現在も困難な状況にある。中共の党首は、億万長者であるイーロン・マスク氏に対して不安を感じており、信頼できる人物を通じてリスクを減らすことを望んでいる。そのために、ダニエル・フォア氏が重要な役割を果たしている。 

報告は、習近平の家族がEV業界に関わり、それが中国(共産党)とEUの大きな論争に絡んでいることを、ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長とそのチームが認識していると指摘した。彼らは中共と堂々と対立する自信と勇気を強めている。

「中国はますます貿易の脅威や欧州製品のボイコット、重要な原材料の輸出管理を強化している」とフォン・デア・ライエン委員長は述べている。

「中国が推進する世界秩序は、中国中心で厳しい階層性を持っている。そのアジェンダは国際ルールを軽視し、国家利益の重要性を強調している。これは私たちの利益や価値観とは相容れないものである」

大紀元の記者は、中共外交部にコメントを求めて連絡を取っている。

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