中国長城汽車、NZでEV523台リコール 当局がプログラム問題を指摘

2023/12/12
更新: 2023/12/12

中国河北省に本社を置く長城汽車(GWM)は、プログラム上の問題により、ニュージーランドで500台以上の電気自動車EV)をリコールする。

これは、豪州で同モデルのEVがプログラム上の問題によりリコールされ、電気アーク(アーク放電)が発生し、負傷または死亡する危険性があるためである。

リコールされるのは今年1月11日〜9月13日の間に生産された「GWM Ora 2023」。ニュージーランド運輸局によると、プログラミングの問題により、充電を停止せずに充電プラグを取り外すと、低電圧が供給される可能性があるという。

GWMのナショナルセールスマネージャー、ショーン・タップ氏が『EVs & Beyond』に語ったところによれば、ニュージーランドではソフトウェアのアップグレードのために523台がリコールされる。

ニュージーランド運輸局は「GWMは、該当する所有者に書面で連絡し、GWMディーラーに予約を取るよう求めている」とした。

100%電気自動車である「GWM Ora 2023」は、ゼロエミッション車で、ニュージーランドでは約4万2990ニュージーランドドル(約380万円)で販売されている。

豪州もリコール

豪州では、充電プラグと車両の間に電気アークが発生する可能性があるとして、「GWM Ora 2023」1659台をリコールしている。

豪当局は「電気アークが操作者または周囲の人に接触した場合、重傷または死亡の危険性が高まる」と注意喚起した。

GWMは最近、2023年11月の販売データを発表した。同月中、同社は海外で全車種3万5496台を販売し、前年同月比76.7%増となった。

全体として、同社の11月の販売台数は昨年同時期と比較して40%増加した。

関連特集: オセアニア