神韻埼玉公演が閉幕 「神業に感動、泣きたいくらい」建築家が絶賛

2024/01/11
更新: 2024/01/11

9日、日本を巡回公演中の神韻芸術団が、埼玉県の大宮ソニックシティでの最終公演を行なった。「失われた中国伝統文化の復興」を掲げる神韻は、ニューヨークを拠点とする世界最高峰の中国古典舞踊と音楽の芸術団だ。



中国本土では、1949年に共産党が政権を奪取して以来、徹底的に伝統文化が破壊されてきた。神韻は、政権による迫害から逃れた中国の一流アーティストらによって、2006年に米ニューヨークで設立された。

今では8つの同規模の芸術団を擁し、世界中で同時に巡回公演を行なっている。昨年度のワールドツアーでは24か国の200近い都市で巡回公演を行い、数々の世界トップレベルの劇場で満員の大盛況を記録した。

建築家が絶賛「エレガントな動きは神業」

2024年1月9日、建築家の石光生さんが、埼玉県の大宮ソニックシティでの神韻ニューヨーク芸術団の第四回公演を鑑賞した。(藤野偉/大紀元)

この日、建築家の石光生さんが公演を鑑賞した。昨年の宇都宮公演に続き、2度目の鑑賞となったという。

「どえらいパワーアップしたと感じました。この前もすごいと思いましたけど、今回はより映像と舞踊のリンクが素晴らしかったです。僕は映像制作にも携わっていますが、びっくりしました」と感激を語った。

舞踊について、男性アーティストの跳躍による滞空時間と女性アーティストのしなやかさを高評した。「オリンピックなんて見る必要ないと思ってしまうくらい。あれだけエレガントな動きができるのは神業です。感動して泣きたいぐらいです」

舞踊を引き立てる3Dデジタル背景幕やオーケストラによる生演奏も、神韻の大きな見所だ。石さんは、「本当に3次元に見えますね。演者がピューンって背景の中に入って飛び出てくるんですけど、ドンピシャで合うのが信じられない。オーケストラも馴染んでいて、全てが超越しています。もう5回でも6回でも見たいです」と絶賛した。

神韻公演は、中国古典舞踊や舞踊劇に加え、歌曲の独唱、中国楽器の独奏など、約20の短い演目で構成される。舞踊劇では古代から現代までの様々な物語が上演されるが、石さんは特に、今の中国政権に屈せずに信念を貫く人々を描いた現代劇の演目に感銘を受けたという。

「中国の方が共産党を批判して、なおかつ歴史を振り返っているというのがすごいと思う。下手したら殺されちゃいますよ。危険を犯してまでも芸術に向かっている態度が素晴らしい」

神韻の勇気ある芸術表現に、人類への希望を感じていた。「僕は、これが全世界の平和につながってほしいと思います。愚かな戦争なんてやめて、みんなこういう芸術にお金を使って、そういう世界になっていただきたいなと思っております」

台湾のIT専門家「真善忍が世の中にもっと知れ渡れば」

2024年1月9日、コンピューターサイエンティストのBaiz Yehさんが、埼玉県の大宮ソニックシティでの神韻ニューヨーク芸術団の第四回公演を鑑賞した。(寺田崚平/大紀元)

「女性舞踊はもちろんとても華やかでした。男性舞踊もすごくよかった。身体がすごく柔らかくて羨ましかったです」。そう語ったのは、この日の公演を鑑賞した台湾出身のコンピュータサイエンティスト、Baiz Yehさんだ。

YouTubeでよく神韻の広告を目にしていたというBaiz Yehさんにとって、2つの嬉しい驚きがあったという。「ソプラノのパートがあったり、あと二胡の演奏があって、すごい良いサプライズでした」

神が伝えたとされる中国伝統文化の復興を目指す神韻の公演には、善を重んじ徳を養うといった古来の道徳観が色濃く反映されている。Baiz Yehさんは、ソプラノ歌手が歌ったオリジナル曲の歌詞から、深い意味を読み取っていた。

「歌詞に『サタン』という言葉が出てきたんですけど、『善』ということについては、宗教どうのこうのはあまり関係ないのかなと思いました。(宗教に関係なく)やっぱり『善』というものは良いものという風に感じました」

特に、中国の精神的伝統を受け継ぐ法輪功の学習者を描いた現代劇に感銘を受けたという。法輪功は、「真善忍」の理念に則り自己を高め、緩慢な動作や坐禅を行う精神修養法だ。

「法輪功の人たちが中国共産党から迫害を受けていることや、かなりの数の方が臓器を売られたという話を、僕も前からよく聞きました。台湾のあちこちで、共産党の悪行を世の中に伝える法輪功の人々の姿を見てきました」

「今日公演に来るまでは、そういう内容があるとは知らなかったんですけど、実際に法輪功に関連するパフォーマンスを見て、1つの芸術としてすごく感動しました。これからの世の中にもっともっと真善忍が広く知れ渡ればいいなと思います」

新年早々、神韻を鑑賞したBaiz Yehさん。「すごく良い一年になりそうな感じがします」と笑顔で語り、劇場を後にした。



神韻2024日本公演は、2023年12月22日から2024年2月16日にかけて、全国12会場で42公演を挙行する。公演のチケットはチケットセンター(0120-91-8487、午前10時〜午後6時)のほか、公式ホームページから購入することができる。チケットぴあや楽天チケット等、大手チケット予約サービスでも取り扱いがある。

大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。

大紀元報道記者。東京を拠点に活動。