2026年にアメリカなどで開催されるFIFAワールドカップで、トランプ大統領がジュリアーニ氏の息子アンドリュー氏をタスクフォース責任者に任命した。
トランプ大統領は、5月6日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」を通じて、元ニューヨーク市長ジュリアーニ氏の息子であるアンドリュー・ジュリアーニ氏を、2026年に北米で開催されるFIFAワールドカップのためのホワイトハウス特別タスクフォースの執行ディレクターに任命したと発表した。この特別タスクフォースは、2026年FIFAワールドカップおよび関連イベントの計画、組織、実行を支援するために設立されたものであり、アメリカ国内の複数都市で行われる試合やイベントの運営に関わる重要な役割を担っている。
トランプ氏は「私は誇りをもって、アンドリュー・ジュリアーニを2026年FIFAワールドカップ大統領特別タスクフォースの執行ディレクターに任命することを発表する」と述べ、ジュリアーニ氏のこれまでの実績や競争心の強さを高く評価した。また、ジュリアーニ氏について「非常に競争心の強いゴルファーであり、我々が取り組んでいることを愛している」ともコメントした。
この特別タスクフォースは2025年3月に大統領令に基づいて設立し、FIFAクラブワールドカップおよび2026年FIFAワールドカップの準備を進めることを目的としている。タスクフォースの活動には、試合の開催都市や会場の調整、関連イベントの企画、セキュリティ対策の強化などが含まれており、アメリカ国内での大会運営の中心的な役割を果たすことになる。
2026年のFIFAワールドカップは、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国共同開催として史上初めて実施される大会であり、参加国数も従来の32か国から48か国へと大幅に増加する。大会は2026年6月11日に開幕し、7月19日までの約1か月間にわたり、アメリカ11都市、カナダ2都市、メキシコ3都市の合計16都市で104試合が行われる予定である。開幕戦はメキシコのエスタディオ・アステカで行われ、決勝戦はアメリカのメットライフ・スタジアムで開催する。
5月6日にホワイトハウスで開かれた特別タスクフォースの会議には、ジャンニ・インファンティーノFIFA会長やJ・D・ヴァンス副大統領、パム・ボンディ司法長官、クリスティ・ノーム国土安全保障長官、シェリー・ムーア・カピト連邦上院議員やトッド・ヤング氏、カシュ・パテルFBI長官など、政府およびFIFAの関係者が多数出席した。会議の中でトランプ氏は「このグループは、史上最大規模で、最も安全で、最も素晴らしいサッカー大会の計画を共に進めていく」と述べ、大会成功への意欲を強調した。
また、トランプ氏は同じ投稿の中で、元アメリカサッカー協会会長で現在FIFA上級顧問を務めるカルロス・コルデイロ氏が、特別タスクフォースの上級顧問として加わることも明らかにした。
ジュリアーニ氏は現在39歳で、トランプの一期目の時、大統領特別補佐官およびホワイトハウス公共連絡局副局長を務めた経験があり、今回の任命によって再び重要な役割を担うこととなる。
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