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プーチン大統領 ロシアとウクライナの直接交渉を呼びかける

2025/05/11
更新: 2025/05/11

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、5月15日にトルコのイスタンブールでロシアとウクライナの交渉担当者による直接会談を行うよう呼びかけた。

プーチン大統領は5月11日の記者会見で、キーウのウクライナ政府に対し、3年以上にわたる戦闘が進行中のロシア・ウクライナ戦争を終わらせるために、直接交渉を開始するという申し出に応じるよう求めた。

プーチン大統領は、この会談の呼びかけを発するにあたり、2022年にロシア軍がウクライナに侵攻した直後に両国が開始した一連の和平交渉をウクライナ側が放棄したと非難した。

「2022年に交渉を打ち切ったのはロシアではない。ウクライナだ。しかし、我々はウクライナに対し、いかなる前提条件も付けずに直接交渉を再開することを提案している」とプーチン大統領は述べた。

2022年のロシアによるウクライナ侵攻は、ウクライナ東部ドンバス地方において、ウクライナ政府系勢力とモスクワの支援を受ける親ロシア派ウクライナ分離主義者との間で、長年にわたり小規模な戦闘が続いた後に起きた。この初期の紛争は、親ロシア派のウクライナ大統領ヴィクトル・ヤヌコビッチが2014年初頭、内乱の拡大に直面して国外に逃亡した後に発生した。

プーチン大統領は侵攻開始の3日前、ドンバス地方のドネツク州とルガンスク州をウクライナから分離した地域として承認した。2022年2月24日に侵攻を発表した際、プーチン大統領はロシアがこれらの地域を守ると宣言した。

プーチン大統領は、2022年の「特別軍事作戦」はウクライナを北大西洋条約機構(NATO)から締め出すことも目的としていると述べた。

ドナルド・トランプ米大統領は就任以来、双方に紛争の解決を強く求め、政権は両者の仲介役を務めてきた。しかし、一時的な停戦を実現するための努力さえ困難を極めている。

トランプ政権は当初、ロシアとウクライナの間で30日間の完全停戦を提案した。モスクワはこの提案に一定の関心を示したものの、疑問を呈し、受け入れには至らなかった。

ロシアとウクライナはまた、互いのエネルギー施設への攻撃を30日間停止することを支持すると明言したが、双方とも攻撃が続いていると主張した。

トランプ政権はここ数週間、交渉の席で双方に進展が見られなければ仲介役から手を引くと警告している。

5月7日、ワシントンで開かれたミュンヘン安全保障会議で演説したJ.D.ヴァンス米副大統領は、和平交渉の次のステップは双方が直接対話を始めることだと語った。

「ロシアとウクライナが互いに話し合いを始めることは非常に重要だ」とヴァンス氏は語った。

英国のキア・スターマー首相、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相、ポーランドのドナルド・トゥスク首相は土曜日、キーウでウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した。欧州各国の首脳は、モスクワに対し30日間の無条件停戦を即時に締結するよう要求し、拒否した場合はロシアに対する新たな制裁を発動し、ウクライナへの軍事支援を強化すると警告した。

軍事と外交問題を専門とするエポックタイムズの記者