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鈴木誠也が週間MVP獲得 日本人選手が躍動

2025/05/28
更新: 2025/05/28

米大リーグ、シカゴ・カブスの鈴木誠也外野手が、ナショナルリーグの週間最優秀選手(MVP)に選ばれた。これは2022年のルーキーイヤー以来、2度目の受賞となる。5月19~25日の6試合で、鈴木は打率は.480 、3本塁打、10打点を記録し、特にレッズ戦では8回に勝ち越しのホームランを放つなど、チームの勝利に大きく貢献した。2025年シーズン26試合終了時点で、打率.275、14本塁打、50打点を記録し、安定した打撃でカブスの攻撃を牽引している。

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平のホームラン量産の勢いも止まらない、5月27日のガーディアンズ戦では3戦連発となる今季20号本塁打を放っている。これで大谷は5年連続20本塁打を達成。また53試合目での到達は自身最速で、メジャー通算245本塁打を記録し、日本人選手最多記録を更新中だ。

投手では28日現在、ドジャースの山本由伸は6勝3敗75奪三振、防御率1.97と好成績を残し、リーグ上位の投手として評価されている。ニューヨーク・メッツの千賀滉大投手は5勝目をあげ、防御率1.46でナ・リーグ首位を維持している。75奪三振だ。

2020年代に入り、日本人選手の活躍が目立っている。背景には、日本プロ野球(NPB)の育成システムがある。NPBの「育成選手制度」や甲子園を頂点とする高校野球は、技術と精神力を磨く場として機能している。例えば、千賀滉大は育成契約からメジャーへステップアップした好例だ。

一方、アメリカでは野球人気の相対的な低下が指摘される。2021年のMLBテレビ視聴率は前年比12%減少し、若年層の関心離れが進んでいる。この状況が、NPBから完成度の高い選手を受け入れる土壌を作っている可能性がある。ただし、これは一つの視点に過ぎず、ドミニカ共和国やベネズエラなどからも優れた選手が輩出されており、MLBの国際化が進んでいることが大きい。

2025年シーズンは、鈴木誠也の週間MVP受賞を筆頭に、大谷翔平、山本由伸、千賀滉大、今永昇太などが投打で活躍。日本人選手の活躍は、NPBの育成力とMLBの国際化の一端を示しており、今後も注目が集まるだろう。