選択的夫婦別姓制度の導入をめぐり、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の3党がそれぞれ独自の法案を国会に提出した。これを受け、与党と野党は5月30日に衆議院での審議に入る方向で調整を進めている。
法案では、現在の戸籍制度の存続を前提に、夫婦が別姓を選ぶ場合、結婚する際にいずれかを戸籍の筆頭者と定め、子供は筆頭者と同じ姓にするなどとしている。NHKが報道した。
選択的夫婦別性は多様な価値観を尊重し、個人のアイデンティティを守るための取り組みである。現行制度では、夫婦は同一の姓を名乗らなければならず、主に女性が改姓するケースが多いことから、ジェンダー平等の観点などから議論が続いている。
一方で、選択的夫婦別性に対しては、社会的・文化的な懸念も存在しており、夫婦や家族が同じ姓を持つことで得られる「家族の一体感」や「社会的な一目での理解」が失われるという指摘がある。また、日本では長年「夫婦同姓」が当然とされてきた経緯があり、これを変えることに文化的・精神的な抵抗感を持つ人もいる。
今後、法案の審議では、各党案の違いや、制度導入に伴う戸籍制度の変更、家族間のあり方などが争点になる。
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