8日の早朝に、トランプ大統領は、自身が運営するソーシャルメディアプラットフォーム「Truth Social(トゥルースソーシャル)」に投稿し、カリフォルニア州ロサンゼルスでの抗議活動において、州兵の素晴らしい働きを称賛し、抗議者がマスクを着用することを許可しないと発表した。
「これらは扇動者や、常に騒ぎを起こす雇われた者たちによって、引き起こされた過激な左翼の抗議活動であり、絶対に容認できない」「さらに、今後は抗議活動でのマスク着用を許可しない。これらの人々は何を隠さなければならないのだろうか? なぜ隠す必要があるのか??? 再度、州兵の素晴らしい仕事に感謝する!」とトランプ氏は記した。
トランプ氏は、投稿の中で、カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)氏とロサンゼルス市長カレン・バス(Karen Bass)氏を「無能」と再び批判し、これらの民主党の指導者たちは「この任務を処理できない」と述べた。このトランプ大統領の発言は、最近ロサンゼルスで起きた出来事に関連している。
6日、アメリカ移民・関税執行局(ICE)は「不法滞在の外国人をかくまっている疑いのある場所」に突入し、駐車場やファッション工場、倉庫などで少なくとも45人の不法滞在の疑いのある移民を逮捕した。アメリカ国土安全保障省は、これらの場所で不法労働者を雇用している疑いがあるとし、ICEの行動は、法律執行を確保することが目的と述べた。
しかし、この行動は、地元で激しい抗議を引き起こし、一部のデモ参加者は、暴力的な手段で警察と対峙した。抗議活動は7日にさらに激化し、より広範囲に広がり、参加者も増加し、衝突が激化した。抗議者たちは、花火を打ち上げ、警察と身体的な衝突を起こす場面も見られた。これを受けて、トランプ氏は、同日遅くに大統領覚書に署名し、ロサンゼルスの暴力的な抗議に対応するため、2千人の州兵を派遣することを決定した。
ホワイトハウスは、これらの抗議活動を厳しく非難し、ホワイトハウスの副主席スティーブン・ミラー氏は、一部のデモを「暴動」と表現した。しかし、現時点でトランプ政権は「反乱法(Insurrection Act)」の発動で対応していない。
1807年に制定された「反乱法」は、アメリカ大統領に民衆の暴動を鎮圧するために軍隊を動員する権限を与えていた。この法律が最後に発動されたのは、1992年のロサンゼルス暴動の際で、カリフォルニア州知事の要請に応じて行われた。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。