ブライトバードニュースの12日の報道によると、サイバー犯罪者が他人の身分を盗み、AIを駆使したロボットを使って学生を装い、アメリカのオンライン大学に登録し、奨学金や学生ローンを詐取した。
その報告によると、コミュニティカレッジは学費が低いため、支給される奨学金が生活費に使われることが多く、こうしたAI詐欺の温床だという。
AP通信が入手したデータによれば、2024年にはカリフォルニア州のコミュニティカレッジで120万件の疑わしい申請が報告され、そのうち22万件以上が詐欺登録の疑いがあるとされている。コミュニティカレッジは、回収不能な奨学金として少なくとも1110万ドルを失った。
TechSpotの報道によると、これらのAIロボットによって駆動される「ゴースト学生」は、自動的に申請、登録、オンラインコースへの参加、課題の提出を行い、多くの人間の介入を必要としない。
一部の詐欺的な事例では、教員が最終的に遠隔授業の教室に実際の受講生がほとんど存在しないことに気づく場合がある。
同時に、正当な学生は、AIロボットによって占有された枠のために、必要なコースに登録できなくなった。
さらに、詐欺の被害者が無実を証明するプロセスは長くて複雑だ。
例えば、大学のコースに申し込んだことがないというサンフランシスコの住民、ヘザー・ブレイディ氏は、ある日突然警察が自宅を訪れ、アリゾナ州立大学への登録状況について尋ねられた。
後にブレイディ氏は、誰かが彼女の個人情報を使って登録し、政府の奨学金を取得していたことに気づいた。また、ブレイディ氏の名義で、一度も受講したことのないコースのために9千ドル以上の学生ローンが借りられていた。
このような詐欺について、アメリカ合衆国教育省は非常に深刻な状況であると認め、「身分を盗用した詐欺の割合は、連邦奨学金プログラムを脅かすレベルに達している」と述べた。
アメリカ合衆国教育省は最近、初めて連邦奨学金を申請する人に対し、政府が発行した身分証明書を用いて身分を確認する一時的な対策を実施した。今後、さらに厳しいスクリーニング措置が導入される見込みだ。
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