株式会社SUBARUは2025年7月9日、防衛装備庁に対し、遠隔操作型支援機技術の研究に用いる実験機を納入したと発表した。今回の納入は、有人航空機と連携して飛行する無人航空機の技術開発を目的としたものであり、今後の日本の防衛技術の発展に寄与するものとみられる。
防衛装備庁航空装備研究所では、有人戦闘機と協力して任務を遂行する無人機の研究を進めている。その一環として、無人機が自律的に最適な飛行経路を生成し、有人機のパイロットが複数の無人機を遠隔で管制できる技術の実現を目指している。SUBARUは、これまで50年以上にわたり無人機分野で技術開発の実績を積み重ねてきており、今回の実験機でも設計・製造および飛行試験を担当した。
納入された実験機は、実際に編隊飛行や自律飛行などの試験を行った後、防衛装備庁に引き渡された。今後は防衛装備庁がこの実験機を用いて、さまざまなミッションを模擬した飛行試験を実施し、SUBARUも技術支援を続ける予定である。
防衛装備庁は、有人機と無人機が連携して活動できる新たな防衛システムの実現に向け、今後も研究開発を着実に進めていくとしている。
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