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韓国消費者院 中国製ロボット掃除機3製品にセキュリティ欠陥発覚

2025/09/07
更新: 2025/09/07

韓国消費者院(KCA)は2日、市場で人気のあるロボット掃除機6機種を調査した結果、中国製の3製品にセキュリティ上の欠陥が見つかり、室内の映像や個人情報が漏洩する恐れがあると発表した。

朝鮮日報によると、調査対象はサムスン電子の「Bespoke AI Steam」、LGエレクトロニクスの「CordZero RoboKing AI All-in-One」に加え、中国ブランド4製品――石頭科技(ロボロック)の「S9 MaxV Ultra」、追覓科技(ドリーミー)の「X50 Ultra」、科沃斯(エコバックス)の「DEEBOT X8 PRO OMNI」、雲鯨(Narwal)の「Freo Z Ultra」。このうち、ドリーミー、エコバックス、Narwalの3製品で問題が指摘された。

調査では、これらの製品は利用者認証が不十分、あるいはセキュリティ上の脆弱性を抱えており、ハッカーがスマホを通じて不正にアクセス・遠隔操作できる可能性があると判明。カメラを作動させられて室内映像を盗み取られたり、氏名や電話番号などの個人情報が流出する危険性があるという。

問題の3製品は価格がおおむね80万〜90万ウォン(約9万〜10万円)で、サムスン、LG、ロボロックの製品より30万〜40万ウォン(約3万〜4万4千円)安い。価格の割に性能が良いとされ「高コスパ」との評価を受けてきたが、今回の調査結果を受け、安全面への警戒が高まっている。

一方、サムスンとLG製品のセキュリティ性能は最も高い評価を得ており、ロボロックも韓国ブランドに近い水準で大きな問題は見つからなかった。消費者院は、ドリーミー、エコバックス、Narwalの3社に対し、速やかにセキュリティ対策を講じるよう求めている。

また、利用者に対しても、ロボット掃除機を使う際は安全なパスワードを設定し、ソフトウエアを定期的に更新するなど基本的な防御策をとるよう呼びかけた。