中国 住民の体調異変も報告 

中国で水道水が青く変色 8か月放置の末「基準内」と説明

2026/01/09
更新: 2026/01/09

中国・貴州省遵義市(じゅんぎし)で、住宅団地(新築)の水道水が青く変色する異常が約8か月にわたって続いていたことが分かった。

住民が繰り返し訴えてきたにもかかわらず、水道会社は「水質は合格」と説明し続け、事態が動いたのは動画がネットで拡散された後だった。

問題が起きたのは団地では現在およそ300世帯が暮らしている。

住民によると、今年4月中旬から、水道をしばらく使わずに再び蛇口をひねると、青色の水が流れ出る現象が断続的に発生していた。数分流し続けると透明になるものの、容器に入れて放置すると青い沈殿物が残るという。

住民が管理会社や水道会社に相談すると、当初は「トイレ用洗剤が逆流した可能性がある」と説明された。しかし、水道会社が示した検査結果はいずれも「基準内」だった。目の前で青く変色している水と、検査結果の説明が一致しないことに、住民の不信感は強まった。

住民の一人は「青い水を採取したはずなのに、検査に出したのは透明な水だった。後で『検査前にろ過した』と説明されたが、納得できない」と話す。

状況が大きく動いたのは、11月に住民が動画をSNSに投稿し、世論の注目を集めてからだった。夜間に工事が行われ、団地内の共用部分の水道管が撤去されたところ、内部にさびや、塗料のような粘ついた色付きの物質が付着している様子が確認された。

その後、水道会社は団地の共用配管をステンレス製に交換したが、今も一部の家庭では青い水が出ることがあるという。住民側は、各戸につながる配管に汚染が残っている可能性を疑っている。

12月中旬には、200人以上の住民が病院で健康診断を受け、そのうち20人以上に肺の結節や石灰化、肝臓の異常などが見つかった。水との因果関係について、当局は「調査中」としている。

会社は、中国メディアの取材に対し、影響を受けた住戸は約80戸と認めた一方、「水道局の管理する水道本管までは問題ない」と説明した。団地内の配管については「確認が必要」と歯切れの悪い回答に終始した。

この問題をめぐり、地元当局は世論の高まりを受けて調査チームを設置し、水質検査と原因究明を進めるとしている。

ネット上では「半年以上放置されていたのはなぜか」「メディアに出なければ解決しないのが常態化している」といった批判の声が相次いでいる。

生活に欠かせない水の安全をめぐり、中国の管理体制と情報公開のあり方が、改めて問われている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!