イスラエルは、イランの指揮統制体系を解体すべく、政権幹部を組織的に攻撃している。このほど公開された録音データには、イスラエルの情報機関「モサド」がイラン警察の高級指揮官に直接電話をかけ、相手が動転して命乞いをする様子が収められていた。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」は3月18日、モサドの工作員とイラン警察高級指揮官の通話録音を公開した。録音の中で、モサドの工作員はペルシア語で直接名前を挙げ、「我々はお前のすべてを知っている。お前はリストに載っている。もし民衆の側に立たないのであれば、お前の運命は指導者と同じものになるだろう」と警告した。
身元情報を完全に把握している工作員を前に、この指揮官は声を荒らげ、哀願するようにこう叫んだ。「兄弟、神に誓って言うが、私は君たちの敵ではない……私はもう死んだも同然だ、助けてくれ!」
報道によると、イスラエルの殺害作戦は極めて効率的である。イラン最高安全保障委員会事務局長のアリ・ラリジャニ氏は、先週金曜日にサングラスをかけて集会に自信満々で現れ、SNSで気勢を上げていた。しかし、わずか4日後にはテヘラン郊外の潜伏先でミサイルの精密打撃により殺害された。続いて、民衆を残酷に弾圧してきた革命防衛隊傘下の民兵組織「バスィージ」のゴラムレザ・ソレイマニ司令官も、林間部のテントにいたところを殺害された。その居場所の情報源は、一般市民からの通報であったという。
現在、米国とイスラエルの役割分担は非常に明確だ。米国がイランの軍事・産業力の破壊を担当する一方、イスラエルは内部統制構造のマヒに全力を注いでいる。イスラエルは高官の暗殺を相次いで実行しているだけでなく、ドローンを投入して街頭にいる政権の末端職員まで追跡・排除している。
現在、テヘランの街頭では奇妙な光景が見られる。空からいつ降ってくるか分からない自爆ドローンの攻撃を避けるため、大勢の警察官や民兵が検問所を高速道路の高架下に移したり、学校や民間施設の中に逃げ込んだりしている。高官から末端まで数千人の政権関係者が殺害されたことで、イラン国内には強烈な「無秩序感」が広がっている。
報道によれば、警察部隊はドローンによる狩りから逃れ、自らの命を守ることに手一杯で、政府機能はマヒ状態に陥っている。治安部隊はいまだ外部に向けてミサイルを発射し、内部では抗議者を射殺すると脅しているが、その衰退ぶりは隠しようがない。ワシントン研究所の専門家が指摘するように、モサドが主導するこの殺害作戦は、単なる標的の排除ではない。かつて傲慢不遜に振る舞っていた権力者たちが、今や一人ずつ消されているという事実をイラン国民に証明しているのである。
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