米軍 イラン港湾封鎖を強化 船舶38隻が引き返す

2026/04/27
更新: 2026/04/27

4月13日に米軍がイランの港湾封鎖を開始し、タンカーや商船の出入りを禁止して以降、計38隻の船舶が引き返した。米海軍による迅速な阻止を受け、約10億5千万ドル相当の原油を積んだ船舶がイランの港に戻ったという。

タンカー追跡サイト「TankerTrackers」は26日、衛星画像で、原油を積んだタンカーがイランに戻ったことを確認したと発表。また、Xへの投稿で、米沿岸警備隊がインド洋で約3億8千万ドル相当のイラン産原油を押収したことを明らかにした。同社によると、このタンカーはアメリカへ向かっていたとみられる。

アメリカ国防総省は4月23日、米軍がインド洋で、制裁対象となっている無国籍タンカー「Majestic X」を停船させ、乗船検査を行ったと発表した。同船は当時、イランから浙江省舟山に向けて石油を輸送していたという。米海軍はまた、イラン産石油の輸送に関与したとして制裁対象となっていた別の無国籍船「ティファニ」号も停船させ、乗船検査を行った。

米中央軍は26日、米軍が引き続きイランの港への船舶の入港を阻止しており、「38隻に対し、進路変更または港への帰還を指示した」と発表した。同司令部によると、複数の艦艇とヘリコプターが中東地域でイラン港湾の封鎖作戦に当たっている。

ヘグセス米国防長官は4月24日、「米海軍の許可なしに、ホルムズ海峡から世界のどこへ向かう船も航行できない」と述べた。

同氏はさらに、「イラン政権に対する封鎖は、驚くべき速さで強まっている。われわれが状況を掌握している。船舶の出入りはできない」と述べた。そのうえで、「アメリカの軍事力は比類なく、戦力を展開し、敵対勢力の通行を阻止し、必要な時と場所でアメリカの利益を守ることができる」と強調した。

シンクタンク「民主主義防衛財団」のミアド・マレキ研究員の最新試算によると、封鎖によりイラン経済には1日あたり4億3500万ドルの損失が生じ、2週間以内にイランの油田は閉鎖を余儀なくされるという。

トランプ大統領は26日、FOXニュースのインタビューで、アメリカの譲れない一線は、イランの核兵器取得を阻止することだと改めて強調した。

トランプ氏は「イランがいったん核兵器を保有すれば、イスラエルが数分以内に壊滅する。だから、イランに核兵器を持たせるわけにはいかない。これは本来、過去の大統領たちが解決しておくべき問題だった。40年、47年の間に解決するべきだった。この状況は40年も続いてきたが、誰も何もしなかった。われわれは行動しなければならない」と述べた。

また、戦争は近く終結し、アメリカが最終的に勝利するとの見通しを示したうえで、イランが核兵器を保有することは絶対に認めないと強調した。さらに、米海軍がホルムズ海峡でイランの機雷除去を進めていることも明らかにした。

夏雨