トランプ米大統領は27日、イランの高濃縮ウランを中国またはロシアへ移転することに反対すると表明。閣議で「それは受け入れられない」と述べた。
中国・ロシアはいずれもイランと最も緊密な関係を持つ国だ。分析では、米国との停戦協議合意に向けてイランが高濃縮ウランを中国かロシアに移送することに同意する可能性があるとされてきたが、トランプ大統領はこれに明確に反対を示した形だ。
2015年にオバマ大統領(当時)が交渉妥結したイラン核合意では、ロシアがイランの高濃縮ウラン備蓄の一部を受け取った経緯がある。トランプ大統領は同合意について、イランの核兵器開発を阻止できない「悪い合意」だと一貫して批判してきた。
トランプ大統領が今年2月末にイランへの軍事作戦「エピック・レイジ(怒りの叙事詩)」を命じた後、ロシアは和平合意の実現に向けてイランの濃縮ウランを引き受ける意向を示していた。
25日には、アラビア語衛星テレビ「アル=アラビーヤ」が匿名の上層部情報筋の話として、イランが濃縮ウランを国外に移送する意向を持つものの、移送先は中国を求めているとの見方を報じた。トランプ大統領は同日、「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、イランとの核合意の一部としてイランの濃縮ウラン備蓄を米国に移送して廃棄するか、国際的な監視下で廃棄する案を示した。
「この濃縮ウランは、直ちに米国に移送して本国で廃棄するか、あるいはより望ましい形として、イラン・イスラム共和国の協力と調整のもと、現地またはその他の双方が受け入れられる場所において廃棄する。その過程と事象は原子力委員会(または同等の機関)が立ち会うものとする」とトランプ大統領は記した。
米イラン交渉の主要な難点の一つが、イランの高濃縮ウラン備蓄の処置問題だ。国際原子能機関(IAEA)によれば、イランは純度60%の濃縮ウランを970ポンド(約400キログラム)超保有しており、兵器級まであと一歩の水準にある。トランプ大統領はこの備蓄の確保を強く求めている。
トランプ大統領は27日の閣議でさらに、制裁緩和やイランへの資金提供を合意の条件として協議する予定はないとも述べた。
「われわれは、彼らが自分たちのものだと主張する資金を管理している。その管理は維持する。彼らが適切に行動し、正しいことをすれば、その時に初めて資金を取り戻させる。だが今はそうしない」と述べた。
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