台湾最大野党・国民党の鄭麗文主席がこのほど、訪米を終え帰台した。台湾メディアによると、鄭氏は訪米中、中国共産党の習近平を盛んに称賛する発言を繰り返し、まるで習近平の「ファン」のような振る舞いを見せたとして、米側関係者を当惑させたという。
鄭氏は今月16日、米国での日程を終えて帰台。訪米期間中の一部の言動についても、徐々に明らかになっている。
台湾紙「自由時報」は複数の米国関係者の話として、鄭氏が会話の中で、4月に北京で行われた習近平の会談で、習と握手した際の様子を語ったと報じた。鄭氏は、習近平の手について「大きくて厚みがあり、しかも雲のように柔らかかった」と説明。さらに、このことを占い師に尋ねたところ、「成功者の手相だ」と言われたと語ったという。
米側関係者らは、鄭氏の発言に戸惑いを隠せなかったとしている。
また、複数の元米政府高官やシンクタンク研究者によると、鄭氏は習近平との会談に触れるたびに「興奮した様子で身ぶり手ぶりを交えながら話していた」といい、その姿は「熱心な追っかけファン」のようだったという。
さらに鄭氏は複数の場で、習近平から「昼食会の前菜は、かつて中国共産党が米国のニクソン元大統領を接待した際の前菜と同じものだ」と説明されたことを、誇らしげに語っていたという。
ある元米政府関係者は、「その話を聞いた瞬間、困惑した」と語った。ニクソン訪中は、その後の台湾の国際的孤立や外交的圧力の始まりとされる歴史的出来事であり、台湾最大野党のトップがその点を全く意に介していないように見えたことに衝撃を受けたとしている。
鄭氏は今回の訪米期間中、サンフランシスコの華僑団体主催の晩餐会でも、「北京での『鄭と習の会談』がなければ、自分は単なる平凡な国民党主席に過ぎず、場合によっては取るに足らない存在だったかもしれない」と発言した。
この発言は台湾政界や社会で大きな議論を呼び、批判の声も上がっている。
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