日本発のインスタントラーメンが、世界で過去最多の消費量を記録した。世界ラーメン協会が8月に発表した最新統計によると、2025年の世界の消費量は1242億900万食に達し、過去最多を更新した。2024年の約1233億500万食から約9億400万食増え、前年比では約0.7%の増加となった。
世界ラーメン協会は8月6日、2025年の世界需要に関する統計を発表した。世界の年間消費量はここ数年、1200億食を超える規模で推移している。手頃な価格で調理も簡単、保存もしやすいことから、インスタントラーメンは各国の食生活に深く根付いている。
中国本土・香港が世界最大の市場
国・地域別の消費量では、中国本土・香港が引き続き世界首位となった。
2025年の消費量は合わせて432億6800万食で、世界全体の約34.8%を占めた。ただし、2024年の438億200万食からは約1.2%減少した。
2位はインドネシアの145億4000万食、3位はインドの96億100万食だった。インドは2024年の88億1900万食から約8.9%増え、主要市場の中でも大きな伸びを見せた。
4位はベトナムの82億3100万食、5位は日本の59億5200万食。アメリカは約52億2700万食で6位となった。フィリピン、タイ、韓国が7~9位に続き、韓国の消費量は約40億6100万食だった。
ベトナムは1人あたり年間81食
一方、1人あたりの消費量で見ると、順位は大きく変わる。
2025年はベトナムが1人あたり約81食で世界1位。平均すると約4日に1食を食べている計算になる。2位は韓国の約79食、3位はタイの約60食だった。
中国本土・香港は総消費量では圧倒的な規模を誇るが、1人あたりではベトナムや韓国、タイが上位に入った。
日本で生まれ、世界の定番食品に
インスタントラーメンの始まりは1958年にさかのぼる。
日清食品の創業者、安藤百福氏が、麺を油で揚げて乾燥させる製法を開発。1958年8月25日、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が発売された。
お湯をかける、または短時間煮るだけで食べられ、価格も比較的安く、長期保存にも向いている。こうした手軽さから、インスタントラーメンは日本だけでなく世界各地へ広がっていった。
現在では、世界で年間1200億食を超える巨大市場に成長している。
8月25日は「ラーメン記念日」
8月25日は、インスタントラーメンにとって節目の日でもある。
日清食品は、1958年8月25日に「チキンラーメン」が発売されたことにちなみ、この日を「ラーメン記念日」としている。
また、世界ラーメン協会も8月25日を「WINA DAY」と定め、加盟企業が食品支援や地域活動などの社会貢献に取り組む日としている。
日本で生まれてから68年。インスタントラーメンは今や、年間1240億食を超える規模で消費される、世界の定番食品となっている。
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